【長野県】海無し県で育つ「信州サーモン」。濃厚な味わいが川魚の印象を変える

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「長野県なのに、サーモンが名物?長野県には、海が無いのに、なんで?」

飲食店でそんな声が聞こえた時、「海無し県だからこそ生まれたサーモンなんですよ」と伝えたくなりました。そのサーモンとは「信州サーモン」のこと。2004年に水産庁に承認された、長野県の特産品です。サーモンとは言えども、淡水魚。長野県の大自然が生み出すきれいな水の中で、美味しく育つサーモンなんです!

「信州サーモン」は、長野県水産試験場によって、約10年かけて開発されました。ヨーロッパ原産のマスである「ブラウントラウト」と、長野県の養殖魚の主流である「ニジマス」を品種改良して生み出された魚です。特徴としては、ニジマスに比べて、肉のきめが細かく、肉厚。そして、卵を産まないため、産卵に必要な栄養がそのまま残り、身の質が安定しているので、時期を問わず美味しく食べられます。

色はまさに名前のとおり、サーモンのような赤み。そして味わいも、サーモンのようなコクと、深いうまみを楽しめます。しかし、サーモンよりも脂を感じず、あっさりとした後味が特徴です。長野県水産試験場が公表する栄養価によると、海で養殖されるサケマス類と比較して、高タンパクで低脂肪、低カロリーとのこと。ヘルシーな食材とも言えそうです。

「信州サーモン」は、和洋中問わず、いろんな食事にマッチする食材。長野県内のホテルや旅館、そして県内の特産物メニューが並ぶ居酒屋などで食べられます。私のおすすめの食べ方は、やはりお刺身。寄生虫の心配がありませんので、安心してお刺身で食べられます。長野県に旅行された際には、ぜひ安曇野産のわさびを添えて、県内で育った炊き立てのお米と一緒に、頬張ってほしいものです。さらには、今や世界中から注目が集まる、長野県産の日本酒やワインのお供としても、ご堪能いただけると思います。

<栄養価参照>
https://www.pref.nagano.lg.jp/suisan/jisseki/salmon/sebun.html

Posted by

竹中 唯

長野県在住。山に囲まれる毎日を過ごす。7年間の会社勤めの後、フリーライターに転身。Web・紙問わず活動中。人の話を聞くのが好き。

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