【福岡県】フワッとやわらかい「博多うどん」は県民がこよなく愛する真のソウルフード

【福岡県】フワッとやわらかい「博多うどん」は県民がこよなく愛する真のソウルフード

※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。

太麺でフワッとやわらかい博多うどん。アゴやカツオの旨味ゆたかな出汁に、青ネギをたっぷりかけていただきます。味変には一味唐辛子や柚子胡椒。お品書きはいろいろありますが、定番はごぼう天うどん。「う」を略して「ごぼ天」と言えば、地元の人っぽく注文できます。

本当に、福岡の人はよくうどんを食べていると思います。実際に店舗数も多く、ローカル番組でうどん店を紹介し続ける人気コーナーがあるほど。繁華街にある店では買い物帰りの女性一人客も多いですし、居酒屋でうどんの話になれば「牧の派」か「ウエスト派」か論争が起こりがち。そこに北九州出身者がいれば大抵「資さん派」で三つ巴です。派閥に属さない私でも県外の方にはこれら人気3大チェーンを食べてみてほしいと思いますね。それぞれ個性があり、ザ・博多うどんとは異なるともいわれますが。

福岡にうどん店が多いのは、「うどん発祥の地」であることに通じるようです。博多駅から徒歩8分ほどの「承天寺」(じょうてんじ)の境内に、「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑があります。寺の開祖・聖一国師(しょういちこくし)が1241年中国(宋)での仏教修行から帰国した際、経典とともに多くの書物や技術を持ち帰り、その中に製粉や麺、饅頭に関するものがありました。うどん、蕎麦、饅頭、今となってはラーメンやパンまで、粉物グルメにゆかりある街なのです。

「コシがない」といわれるほど麺がやわらかくなったのは、忙しい博多商人がサッと食べられるように茹で置きしていたからだとか。昔はうどん=やわらかいが普通なので、コシが何のことか分かりませんでした。讃岐へ行った時は衝撃を受けましたね!うどんの地域性、多様性を感じました。今は福岡も多様化してコシのある麺を出す店も増え、地元の人も食べ比べを楽しんでいます。

上の写真は「春月庵 承天寺前店」さんにて。わかめをトッピングしたごぼう天です。麺には九州産小麦の胚芽やふすまも入っているそう。次の福岡の旅では、ぜひ「うどん」も楽しみの一つに加えてみてくださいね。

■春月庵
http://www.heiwafoods.co.jp/hakataudon/index.html

Posted by

永田知子

編集ライター。福岡で旅行情報誌の創刊など経験して上京。東京でWebマガジンの立ち上げ、サイトプロデュース、Web広告制作を経てフリーランスとなり、再び福岡へ。旅行や食のほか、企業や大学、福岡のファッションブランド取材など。Hulaが好きで毎年博多どんたくに出ています。

  • X SHARE
  • facebook SHARE
  • Line SHARE
» language / 言語