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全国1位の源泉数と湧出量を誇る『おんせん県』として知られる大分には、ぜひ湯けむりの風情と共に味わってほしいご当地スイーツがあるんです!
それは、別府市の売店・宿泊施設内・カフェなどで食べられる『蒸しプリン』。多くが、高温で噴き出す温泉の蒸気を上手に活用して作られています。
そもそも別府にプリンが根付いたのは、別府市・明礬(みょうばん)温泉の売店で販売されている、温泉の蒸気で蒸した手作りプリンが評判になったことがきっかけなのだとか。それからというもの、あれよあれよと別府エリアにプリンを食べられるお店が広がっていったのだそう。
今では別府駅構内の観光案内所に立ち寄ると、すぐにプリンが食べられるお店をピックアップしてもらえるほど、別府を代表するご当地スイーツに成長しました。
別府観光といえば海地獄や血の池地獄などを訪れる『地獄めぐり』が代表的ですが、合わせて『蒸しプリンめぐり』も楽しいものです。
マップ片手にプリンを求めて探索すると、お店によって種類や味わいも千差万別!一見普通なカスタード味でさえ、昔ながらでちょっとかためな食感のものから口溶けなめらかなものまであり、自分好みのプリンにきっと出会えます。
他にも、カスタードにしょうゆが練り込まれたプリンやこっくりと和風テイストな黒ごま味、ほろ苦さがクセになるコーヒー味などバラエティも豊かです。
いずれも共通しているのは、大地のエネルギーで素材の味が余すことなくぎゅっと閉じ込められているところ。いろんなプリンはあれど、最後は温泉の蒸気がしっかり美味しく仕上げてくれるのです。
湯けむりを眺めつつ立ち込める湯の花の香りをアクセントに、プリンをほおばってみてください。五感をぜ〜んぶ使って自然の力強さを体中に取り込んでいるかのような旅のおもむきも味わえます。
お持ち帰りできる場合も多いので、温泉で旅の疲れをとってから湯上がりプリンとしてゆっくり堪能するのもおすすめですよ。
温泉という大地のめぐみを体の外から内から取り入れられる、湯のまち・別府。訪れた際は、おんせん県ならではのご当地スイーツ『蒸しプリン』の食べくらべをぜひ満喫してみてくださいね。

Posted by
対島 敬(つしま・けい)
宮崎県生まれ・大分県在住のフリーライター。タウン情報誌の編集記者や番組制作ディレクターを経て、現在はWebライティングを中心に幅広く活動中です。趣味は英会話とピラティス。好きな言葉は『Age is just a number』。