VOL.25 一年中楽しめる充実したスケートリンク。東京「明治神宮外苑アイススケート場」

VOL.25 一年中楽しめる充実したスケートリンク。東京「明治神宮外苑アイススケート場」

3月に開催された世界選手権で、宇野昌磨選手と坂本花織選手の男女アベック優勝も、他日本人選手たちの目を見張る活躍もまだ記憶に新しいばかりです。皆さん、本当におめでとうございます。
そして4月に入り、世界ジュニア選手権が開催され、これからシニアに向かっていく選手たちの初々しい演技で、2021-22年のオリンピックシーズンを締めくくりました。
シーズンが終わったと思いきや、今度はスターズオンアイスやプリンスアイスワールドなど、アイスショーが続々と開催されています。季節とシーズンの変わり目、新型コロナの影響で冷えていたスケート界にも春がやってきているように感じますね。

さて、今月ご紹介するリンクは、東京・新宿にある「明治神宮外苑アイススケート場」です。
1994年に通年リンクになった通称「神宮のリンク」ですが、過去には全日本の強化拠点にもなっていて、様々なトップスケーターが練習に通っていました。また東京選手権などの地区大会から、全日本レベルの大会まで開催されています。

僕自身も、全日本ノービス選手権に初めて出場したのは、神宮のリンクでした。次の年も、年齢が下のクラスのノービスBというクラスに出場していたわけですが、上のクラスに出場していた安藤美姫さんと、試合後のエキシビションに出場することになりました。
当時は、エキシビション用のナンバーなど、持ち合わせているわけなく、試合用のプログラムをもう一度滑っていました。当時は喜んで滑っていましたが、フリープログラム当日の表彰式後に、よく2回目のフリープログラムをすぐに滑っていたなと思います。
そのエキシビションの際に安藤美姫さんは、既に3回転3回転のコンビネーションジャンプを跳んでいて、本当に天才っているんだなと思ったことを覚えています。

神宮のリンクには、現在もスケート教室に入部したいスケーター志望の子供たちがいっぱいで、待機があるほどと聞きます。また、併設されているプロスケートショップの「小杉スケート」が、スケーター達の悩みにも答えてくれるという、これ以上ないサポート環境が充実しているスケートリンクなのです。

これからの季節、東京オリンピックのレガシー巡りの途中に、スケートリンクで涼しむというのも良いのかもしれませんね。

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小塚 崇彦 / フィギュアスケーター

現在は、フィギュアスケートを始めとしたスポーツの普及活動を中心に、活動の幅を拡げて新たなステージに挑戦。また野球、サッカー、ゴルフなどのスポーツ経験を活かし、スケートの用具開発やJOC専門部会委員、スペシャルオリンピックスドリームサポーターなど様々な方面で活躍。2021年から全国の芸術花火スペシャルプロジェクトリーダーとして活動。2023年からはTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジにも挑戦。東京の二子玉川を拠点に、北海道、東北、関東、四国をはじめ全国各地でも小塚アカデミー (スケート教室) を開催。

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