2022.02.24 Thu
VOL.77 イチゴたっぷりの贅沢パフェを味わえる「道の駅ましこ」

※ 掲載記事に関して
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「道の駅ましこ」があるのは栃木県南東の益子町。益子町といえば、焼き物の益子焼で有名だ。町には約250軒以上の窯元があり、春と秋には陶器市も開催される。駅周辺には益子焼の窯元や販売店などが軒を連ねているが、駅から少し離れると、里山に囲まれた自然豊かな町でもある。道の駅は駅から約4kmほど、のどかな田園風景が広がる場所にある。
陶芸の町だけあり道の駅にも益子焼の展示コーナーが設置され、多くの作家の作品が並んでいる。展示されているものはカップ類が中心で、色、形はさまざま。どれも味わい深い素敵な作品だ。販売もしていたので、お気に入りが見つかれば購入もできる。さらにTシャツや手ぬぐい、絵葉書、生活雑貨など、いろいろな手作りの工芸品も販売していて、セレクトショップに来ているような気分になる。オープンしてから間もない頃に初めて訪れた時は、ものづくりの町なんだな〜と、この売り場が印象的だった。工芸品を種類豊富に販売する道の駅はそんなに多くなかったし、明るい店内にセンスよく並んでいたことで、強く記憶に残った。それ以来2度目の訪問。今回は工芸品ではなくイチゴを目当てに道の駅へ行ってきた。
冬から春先にかけて旬のイチゴ。ここ数年、この時期になるとイチゴを購入できる道の駅を訪れる。直売所に並ぶ完熟のイチゴは、鮮度・味が抜群で、スーパーで買うものより断然おいしい。栃木県はイチゴの生産量が日本一で、益子町がある県南東部はイチゴの生産が盛んな地域。去年は真岡市の道の駅へ行ったので、今年はその隣の益子町へ。売り場にはたくさんの地元産イチゴが並んでおり、とちおとめ、スカイベリ―、とちひめの3種類を購入。とちひめは、果肉がやわらかく流通には向かないので、現地でしか手に入らない希少な品種なのだ。地域限定のイチゴが買えるのも魅力のひとつだ。
また、イチゴの販売だけでなく、食堂ではイチゴを使ったスイーツを食べることができる。私が注文したのはイチゴパフェ。益子産のイチゴがふんだんにトッピングされた贅沢な一品。甘酸っぱいイチゴと、濃厚ミルクソフトの相性は抜群!ソフトクリームの下には、ふわふわのスポンジと手作りのイチゴソースが隠れている。イチゴの果肉がごろっと入ったソースはソフトクリームともバッチリ合う。イチゴパフェは4月まで提供しているようなので、チャンスがあればぜひ味わってみては。

食堂はスイーツのほか、地元食材を使った食事を楽しむことができる。ましこ御膳は3種類のメインの中から好きなものを選び、サイドにはサラダや野菜のお惣菜、納豆大豆入りの炊き込みご飯が付いてくる野菜たっぷりの御膳だ。味噌汁は益子町の郷土料理「法度(はっと)汁」に変更も可能。すいとんと根菜がたっぷりと入った味噌汁だ。
テイクアウトでは益子町ならではのソフトクリームもある。それは「土(ひじ)ソフト」。昔は「土」のことを「ひじ」と呼んでいたそうだ。土といっても味はコクのあるチョコレート。その上にチョコパウダーがトッピングしてある。地域に馴染みのあるものをイメージしたご当地ソフトクリームというのもおもしろい。
マルシェでは、イチゴのほかにも地場産の新鮮野菜が揃っている。定番の野菜から、西洋野菜、珍しい青パパイヤや益子産のパイナップルも並んでいた。惣菜や弁当、パンや焼き菓子なども豊富に揃う。地元農産物で作ったピクルスやジャム、ジュースなどの加工品も充実しており、ちょっとした手土産に良さそうなものばかり。
道の駅建物の裏には芝生広場が広がっている。テーブルがあるほか、ござの無料貸し出しがあるので、マルシェでお弁当を買ってプチピクニックをすることもできる。広場の一角にはヤギ小屋があって、ヤギ駅長の「やっくん」がいる。道の駅へ行った際には、やっくんに会いにいってみては。かわいくて、癒されること間違いないと思う。

ましこ
住所:栃木県芳賀郡益子町長堤2271
TEL:0285-72-5530

Posted by
YUKIKO/道の駅スペシャリスト
東京都在住。飲食店勤務。
2007年に大型二輪免許を取得してから、道の駅を回り始める。仕事の休みを使い、5年かけて日本全県制覇。
今現在、訪問した道の駅の数は1,000ヵ所以上となる。