【香川県】炊き立てごはんにオリーブオイルをたら〜り。小豆島ならではのオリーブごはん

※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。

瀬戸内海では淡路島に次いで2番目に大きな島である香川県小豆島。穏やかな海と、島中で栽培されるオリーブの風景が印象的な島です。

小豆島は日本で初めてオリーブ栽培に成功した土地です。1908年に農商務省がイワシやマグロの缶詰に使うオリーブオイルを国内自給する目的で、鹿児島、三重、香川県小豆島の3県で試験植樹をしたところ、小豆島だけが栽培に成功しました。地中海性気候に似た小豆島の気候がオリーブと相性がよかったのかもしれません。

オリーブだけでなく醤油や素麺産業のほか、野菜や柑橘、魚介など食が豊かな小豆島の秋冬は、特においしい味覚にあふれ、食べることが好きな人にはとってもいい季節。9月後半頃からオリーブを収穫する人の姿をあちこちで見かけるようになります。

10月10日には今年収穫した小豆島産オリーブの新漬けの発売が解禁されました。塩水で漬けたオリーブはシンプルにそのまま食べてもさっぱりとしておいしく、ワインのつまみにもぴったり。11月頃からは徐々に小豆島産オリーブオイルの発売も始まります。まだまだ収穫量が少なく、希少なオリーブは発売とともに数ヶ月で売り切れることもあり、島民にとっても貴重な食材です。

私が小豆島で衝撃を受けたのはオリーブごはん。旅館「島宿真里」の夕食でいただいたことが初めてでした。アツアツの土鍋の蓋を開けると、湯気とともに姿をあらわしたのは、オリーブの新漬けが載ったごはん。まったりとした出汁ごはんにオリーブ新漬けの塩みがいいアクセントを出します。さらに、炊き立てごはんにオリーブオイルをたらりまわしかけると、ぐっとコクが広がり、またちがった味わいを楽しめます。和食とオリーブは意外と合うのです。味噌汁やお鍋にオリーブオイルをかけて食べることも地元では珍しいことではありません。

今回は自宅でオリーブごはんをつくってみました。炊飯器でもつくれますが、土鍋で炊くとおこげのお楽しみがあります。品種や生産者によっても味わいが変わるオリーブ。食べ比べしてみるのも面白いですよ。

オリーブごはんは島宿真里に宿泊すると食べることができます。島宿真里のこだわりは、お米も、オリーブ新漬け、オリーブオイルも、小豆島産でつくること。通販サイトでは自宅でオリーブごはんをつくれるセットも販売しているようです。お出かけできない時はご自宅で、旅に出れる時には、ぜひ宿で寛ぎながら、本場の味を楽しんでほしいです。

■島宿真里
所在地:香川県小豆郡小豆島町苗羽2011
電話:0879-82-0086
ホームページ:https://www.mari.co.jp/

Posted by

坊野 美絵

大阪生まれ。大阪のライブハウスで4年間勤めたのち、2013年に小豆島へ移住。小豆島観光協会の広報などを経て、現在はフリーライター。小豆島をはじめ香川県内のまちの情報や人物取材を中心に活動中。

  • twitter SHARE
  • facebook SHARE
  • Line SHARE
» language / 言語