2021.10.28 Thu
VOL.73 四万十川の絶景と四万十の食を楽しめる「道の駅 四万十とおわ」

※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。
高知県四万十町にある道の駅「四万十とおわ」。道の駅の裏には四万十川が流れており、四万十川の景観が素晴らしい駅だ。四万十川は、全長196kmもある四国最長の川で「日本最後の清流」とも呼ばれている。その四万十川の中流、川がくねくねと蛇行して流れる山間のエリアに道の駅はある。ここでは清流を目の前に、絶景と豊かな四万十の食を楽しめる。
この駅でまずおすすめしたいのが、四万十の食を味わえる「とおわ食堂」だ。鮎、天然うなぎ、川エビなどの四万十川の川の幸や、山の恵みなど地場食材を使用したメニューが揃っている。私が選んだのは「十和かご膳」。四万十の食材を一度に楽しめ、いろいろと食べたい欲張りな私にはぴったりのメニューだ。内容は季節ごとに変わるので、訪れるたびに四季折々の旬の食材を味わえるのもいい。私が訪れたのは5月だったので、菜の花や竹の子などの旬の食材や、郷土料理の原木椎茸のたたき、四万十ポーク、四万十町産卵の茶碗蒸しなど、10種類の料理がかごの中に並んでいた。ちなみに料理が10種類なのは「十和」にちなんでだそう。秋は四万十の地栗を使った料理も提供される。四万十は実は栗の産地でもある。ここで収穫される栗は、通常の栗よりもサイズが大きく、糖度が高いそうだ。その地栗を使った料理を食べに、次回は秋に訪れてみたい。そしてこの食堂の魅力がもうひとつ。テラス席が用意されていて、四万十川を眺めながら食事をすることができること!晴れた日には(もちろん、そうでなくても)四万十川と四季の風景を楽しみながらの食事がおすすめだ。

スイーツも充実。「とおわのアイス屋さん」では、四万十や高知産の食材を使った手作りのアイスを提供。昔ながらのアイスクリンや、柑橘のシャーベット、お米アイスなど様々な種類が揃っている。四万十流域の栗ペーストを使った「くりアイス」は栗の風味をしっかりと感じられる手作りアイスだ。秋には四万十産の栗100%使用の栗のソフトクリームも販売し、栗の味が濃厚で栗好きにおすすめの一品だそうだ。栗&ソフトクリーム好きとしては、これは食べに行かなくては…。
物産販売をする「とおわ市場」には、四万十や十和地区の特産品が数多く揃っていた。地元米や農産物をはじめ、四万十のお茶、あおさのり製品、栗のスイーツなどがずらっと並ぶ。十和地区で作られたお菓子なども多彩に揃い、お土産選びには困らない。中でも珍しかったものが「羊羹パン」。四万十の名物ではないが、高知県西部で昔から食べられているご当地パンで、こしあんぱんの上に羊羹がコーティングされている。これが意外にも美味しい。羊羹部分はあっさりとした甘みで、和菓子っぽさも感じられる。宿毛市にある「菱田ベーカリー」が作った羊羹パンが道の駅で販売されている。全国あちこちの道の駅へ行っていると、その地域ならではのご当地パンに出くわすこともしばしば。道の駅ご当地パン探しというのも、おもしろい。
敷地内には、しまんと地栗を使ったスイーツを食べられるカフェが隣接、他にも四万十川を渡るジップラインを楽しめる施設もある。長さ220mを滑走するジップラインは見ているだけでスリル満点だ。道の駅周辺には観光名所も充実。四万十川に架かる沈下橋は、四万十定番の観光スポット。蛇行する四万十川沿いを、景色を楽しみながらオートバイで走るだけでも楽しい。そんな四万十観光の休憩地点に、道の駅を活用してはいかがだろうか。おいしい四万十の食と、雄大な景色でほっと一息つけること間違いなしだ。

四万十とおわ
住所:高知県高岡郡四万十町十和川口62-9
TEL:0880-28-5421

Posted by
YUKIKO/道の駅スペシャリスト
東京都在住。飲食店勤務。
2007年に大型二輪免許を取得してから、道の駅を回り始める。仕事の休みを使い、5年かけて日本全県制覇。
今現在、訪問した道の駅の数は1,000ヵ所以上となる。
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