2021.09.02 Thu
VOL.71 羽咋と能登のおいしいものが揃う「道の駅 のと千里浜」

※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。
石川県羽咋市には、国内で唯一、波打ち際を車で走ることができる「千里浜なぎさドライブウェイ」がある。砂浜を車やバイク、自転車でも走れる人気のスポットだ。そんな千里浜のそばにある道の駅のと千里浜。オープンが2017年と比較的新しい道の駅だ。
能登といえば、思い出深い土地でもある。二輪の免許を取り、バイクに乗ってあちこち出かけるようになり、道の駅のスタンプ集めを本格的に始めたのが能登なのだ。そして、能登は日本全国の中で好きな場所でもある。初めて能登を訪れた時は、人があまりいない田舎の風景や、奥能登の景色に心打たれたし、食べ物美味しい。日本でどこが良かった?と聞かれれば、能登と答えるだろう。(北海道は別格なので除くとして)
前回、千里浜を訪れた時はまだ道の駅は登録前で、オープン以来、やっと訪問する事ができた。場所は、のと里山街道千里浜インターからすぐ近く。ちなみに、なぎさドライブウェイの入り口もすぐそばだ。ここはなんといっても施設が充実しているのが良い。
物産直売所には、能登や石川の特産品が多彩に揃う。明るく広い店内に、セレクトショップかのようにセンス良く並べられている。地元のお菓子屋さんが作るお菓子から、奥能登の名物まで、能登半島のお土産品はここでだいたい揃うのではないかという充実さ。道の駅オリジナルの商品も多数あり、パッケージもおしゃれ。また、能登で捕獲されたイノシシの肉やソーセージなどの加工品もいろいろとあり、中でも「のとししカレー」は人気のようだ。直売所の一角には産直野菜コーナーもあり、地元で自然栽培された新鮮な野菜が並ぶ。中には能登野菜など珍しい野菜も。無農薬・無肥料の自然栽培で育てられた羽咋米も販売されている。羽咋米で造った日本酒やポン菓子なども販売されていた。
直売所内には工房併設のベーカリーもあり、焼きたてパンを提供している。ここで作られるパンは、羽咋市で作られた米の玄米粉と、地元の食材を使って作られているそうだ。パンが焼かれているところを見ると、つい買いたくなってしまう。のとししカレーパンが1番人気ということで買ってみた。カリッと揚がったパンの中には、スパイシーなカレー。イノシシの臭みは全くなく、程よい辛さでとてもおいしい。

道の駅には奥能登の有名ジェラート店も入っている。ここでは能登の食材を使ったジェラートを食べることができる。羽咋米を使った、ここでしか食べられないオリジナルのジェラートもあるそうだ。私が訪れた時は残念ながら無かったので、次に訪れた時のお楽しみにしておく。
レストランでは本来、地元食材を使ったメニューが楽しめるようだが、現在はコロナ禍によりメニューが限定されているようだ。代わりに、お弁当が充実。羽咋市の飲食店が作るお弁当が10種類以上販売されていて、どれもすごく美味しそうだった。
建物外には「はまなす温泉」の源泉かけ流しの無料の足湯もあり、多くの人が足湯を楽しんでいた。温度もちょうどよく、琥珀色の湯に浸かり、のんびりとしたひと時を過ごせた。ここならではなのが、無料で使えるタイヤシャワーがあること!車から降りてボタンを押すと、井戸水のシャワーで車体の底を洗い流してくれる。なぎさドライブウェイを走ったあと、砂や海水を流すのにとてもありがたい設備だ。バイクでは利用できないのが残念だが…。水道も設置されていたので、砂浜で遊んだ後も安心だ。そしてここにはRVパークもあるので車中泊も可能なのだ。施設の充実ぶりがすごい!
ちなみに、訪問時はなぎさドライブウェイは台風の影響で閉鎖。残念ながら走ることができなかった。現在は新型コロナ対策で一部区間のみ通行可能となっているようだ。過去2度ほど走ったが、海を見ながら波打ち際を走るのは気持ちが良いし、まさに感動体験そのもの。その車で走れる貴重な砂浜も、年々砂浜の浸食が進み、海岸線が後退しているそうだ。来年春以降にまた、能登のおいしいものと千里浜ドライブを求めて、足を運びたいと思う。

のと千里浜
住所:石川県羽咋市千里浜町タ1番地62
TEL:0767-22-3891

Posted by
YUKIKO/道の駅スペシャリスト
東京都在住。飲食店勤務。
2007年に大型二輪免許を取得してから、道の駅を回り始める。仕事の休みを使い、5年かけて日本全県制覇。
今現在、訪問した道の駅の数は1,000ヵ所以上となる。