2021.07.08 Thu
【兵庫県】ひと口かじれば後を引く、コクとうまみ。「加西とまと」は知る人ぞ知るお宝!

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「兵庫県の山のほう、加西市に住んでいる」と言えば、必ず返ってくるのが「え、何があるの?」という言葉。ふふふ、まだご存知ないのですね。ここにはうまいものがたくさんあるというのに。
そんな加西のうまいものの1つが「加西とまと」。県内の直売所だけでほぼ売り切れてしまうという、知る人ぞ知る特産品です。
「加西とまと」とは市内においてブランド化された大玉トマトのこと。ミネラル分が豊かな土壌を使った土耕栽培で育てられており、酸味が少なくコク深い味が特徴です。加西市におけるトマト栽培の歴史は、1950年ごろから続いているのだとか。
さて、そんな「加西とまと」の何がいいのでしょうか?その秘密を知るには、まるまると実った真っ赤なトマトを豪快に丸かじりしていただくのがいちばんです。
できるだけもぎたてに近いものを、がぶり。はち切れんばかりの皮がパリッと弾けて、じゅわわ、とあふれ出る水分はまるでジュースのよう。
シャクシャクと心地よい食感の実は酸味が少なく、深い甘みのあるお味。噛めば噛むほどみずみずしくて、飲み込んだあとも口の中にはおいしさが後を引きます。
「この後味こそがコクとうまみ。まだコクとうまみの概念を知らない子どもたちにも、口の中に残る味がうまみやで!と教えています(笑)」とは、トマト農家さんの言葉です。
ただ丸かじりをするだけでもおいしい「加西とまと」ですが、お料理好きな方には「太陽のトマトピューレ」もおすすめです。コク深い「加西とまと」を約3倍に濃縮したというピューレは、ぎゅっと詰まった赤色がその名の通り太陽のよう。
野菜とお肉、塩コショウをぱらり。そこへ「太陽のトマトピューレ」を足すだけで、お料理の味にぐぐっと深みが増します。ピューレだけで食べてもおいしく、ヨーグルトに混ぜたり離乳食・介護食にしたりといった使い方もできますよ。
「加西とまと」の味の旬は、春から初夏にあたる4~5月。暑くてじめじめしたところが苦手で、カラッとした気候の中で太陽の光をたくさん浴びるのがいいのだとか。そう聞くとなんだか人間といっしょで、愛おしく思えてくるのは私だけでしょうか。ああ、このかわいさとおいしさはまさに、知る人ぞ知るお宝なのです。

Posted by
鶴留 彩花
奈良県出身、現在は兵庫県加西市に暮らすフリーランスのライター・カメラマン。鶏肉と梅酒をはじめとしたおいしいものを愛してやまない。加西市の食と農業について発信するローカルメディア「かさいふ、」を運営しながら、ゆるゆると暮らしています。
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