VOL.15 愛媛県松山市で50年以上愛され続ける「イヨテツスポーツセンター」

VOL.15 愛媛県松山市で50年以上愛され続ける「イヨテツスポーツセンター」

※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。

スケート選手たちは作ったプログラムを滑り込み、慣れてきた頃の6月。本来ならば振付師のいる海外に行き、手直しを始める頃。昨年から続く海外渡航自粛により、リモートでのプログラムの手直しを行っている選手もいると聞いています。また、東京オリンピックの候補選手達は代表決定戦に臨み、続々と代表選手に内定しています。

そんな6月に紹介するリンクは、「イヨテツスポーツセンター」。
愛媛県松山市で初めてのスケートリンクで、私の父(小塚嗣彦氏)が、約50年前にオープニングセレモニーに参加させていただいたリンクです。
道後温泉に行ったのが思い出と語ってくれましたが、当時はプールとの併用でオープンした季節リンクで、地元の財界人や自治体関係者、地元民など多くの人が集まったそうです。フィギュアスケートの演技を間近で見る機会も少なく、また四国にはフィギュアスケート選手がほぼいなかったようで、「物珍しそうに自分たちを見ていたと思う」と語ってくれました。その後、その光景を目の当たりにした地元のお客さんたちの利用が増え、現在でも地元の交流の場として愛され続けているそうです。

そんなことを知ってか知らなくてか、2017年に開催された「イヨテツスポーツセンター」の50周年記念行事に招待していただきました。父が昔オープニングに参加させてもらったとお伝えしたら、資料から当時の新聞を探して送ってくれ、そこには若き日の父の姿がありました。
この50周年イベントにはもちろん父も一緒に参加し、そこで父がとても懐かしそうな顔をしていたのを覚えています。

現在、様々なリンクが経営難により営業できなくなってしまっています。
みなさんの思い出を後世に伝えていく場を残すために、もう一度、スケートリンクに行ってみませんか。青春時代のあの瞬間を五感で感じてみてください。

(写真:2017年4月29日イヨテツスポーツセンター50周年記念行事にて)

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小塚 崇彦 / フィギュアスケーター

現在は、フィギュアスケートを始めとしたスポーツの普及活動を中心に、活動の幅を拡げて新たなステージに挑戦。また野球、サッカー、ゴルフなどのスポーツ経験を活かし、スケートの用具開発やJOC専門部会委員、スペシャルオリンピックスドリームサポーターなど様々な方面で活躍。2021年から全国の芸術花火スペシャルプロジェクトリーダーとして活動。2023年からはTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジにも挑戦。東京の二子玉川を拠点に、北海道、東北、関東、四国をはじめ全国各地でも小塚アカデミー (スケート教室) を開催。

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