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広島といえば「もみじ饅頭」という印象が強いですが、そもそもなぜもみじ饅頭なのでしょう。明治時代、紅葉の名所である宮島の紅葉谷公園内にあった旅館が、もみじの葉形のお菓子を和菓子職人に注文して作らせたのがはじまりだとか。
もみじ饅頭は、上質なあんと香ばしい焼き生地が魅力のお菓子。最近は中身があんこだけでなく、カスタードや瀬戸内レモン味などバリエーションも豊富です。
広島土産の定番中の定番であるもみじ饅頭。お土産でよく目にするものとは少々趣の異なるもみじ饅頭を紹介しましょう。
もみじ饅頭発祥の地である宮島には、もみじ饅頭の店がいくつもありますが、そこでぜひ食べてみてほしいのが「揚げもみじ」です。
もみじ饅頭に衣をつけて天ぷらにしたもので、外側の衣はサクサクなのに生地はモチモチ、中身のあんはアツアツと、優しい味の和菓子というもみじ饅頭の印象をくつがえす食感。串に刺して揚げてあるので、食べ歩きのお供としてぴったりです。
お店の前はいつも行列ができていますが、どんどん揚げられていくので、それほど待ち時間はありません。1本から注文ができ、味はこしあん、チーズ、クリームなどから選べます。
揚げもみじは、揚げたてを食べるのが一番!揚げもみじを片手に参道を進み、表参道商店街を抜けたところにある鳥居付近に腰掛けて、海や大鳥居を眺めながら食べるのがおすすめ。食べているとシカが近づいてくるかもしれませんが、それも宮島ならでは。揚げもみじの感動は広島まで足を運ばなければ味わえませんよ。
どうしてもお土産で持ち帰りたい場合は、もみじ饅頭が数種類と串、揚げ粉が入った「揚げもみじキット」もありますが、できたてを店先で食べるのには敵わないでしょう。宮島で食べ逃してしまったら、広島駅の駅ビルにもお店があるので、帰りの新幹線に乗る前に1本買ってみて。

Posted by
いしだ あやか
広島県広島市在住。出身は愛知県で東北住まいも長く、各地を転々として暮らす。ライターとしてWebメディアやカフェ取材などジャンル問わず活動中。