VOL.68 日本最北端の道の駅「わっかない」

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日本の最北端が宗谷岬ということは、皆さんよくご存知だと思うが、では、日本の最北の道の駅がどこにあるか、知っているだろうか?
答えは、日本最北の街、稚内市。国道40号線の終点に最北端の道の駅がある。2012年に北海道114番目の道の駅として登録され、見事最北端の道の駅となったのだ。

しかもこの道の駅には、もうひとつ最北端のものがある。それは、鉄道駅。JR宗谷本線の終点であり、日本の最北端の鉄道駅を併設している。
道の駅へ来たつもりが、外観には「JR稚内駅」の文字。その隣に「道の駅わっかない」の横断幕がかかっている。鉄道の駅舎と併設している道の駅は全国に何ヶ所かあるが、どちらも最端の駅となると、ここだけだ。
「線路は続くよどこまでも」なんて歌があったが、この稚内駅で線路は終わっている。外には、日本最北端の線路の碑と、黄色の車止めがあり、駅舎の中から伸びてきた線路はここで終わっている。電車は走ってはこないが、線路の北の端がこの場所となっている。
駅舎の中に入ると、ガラス張りの窓からホームが見えるようになっていて、そこには「最北端の線路」の案内板。一緒に「最南端から北へ繋がる線路はここが終点です」と書いてある。線路がずっと繋がっている事を示している。普段はバイクで走り回っているが、いつかは全国鉄道旅もしてみたい。

鉄道の方に話が逸れたが、肝心の道の駅はというと、JRの駅のほかに、物産販売所、食堂、カフェ、スイーツ店が入っている。
物産販売中には、稚内だけでなく、北海道の特産品が色々と揃っていた。その中には、稚内の特産や食材などを使った「稚内ブランド」コーナーもあり、稚内ならではの商品も並んでいる。やはり、ご当地もののお土産は何かしら買っておきたい。
スイーツ店では、稚内ブランドの「宗谷の塩」を使ったソフトクリームも食べることができるので、ぜひ。ほんのりと塩気を感じられるご当地ソフトクリームだ。

稚内まできたら、やはり海産物を食べたくなるところだが、ここ稚内には、ソウルフードとも呼べるご当地グルメが存在するという。その名も「チャーメン」。このチャーメンを道の駅にある食堂で食べることができる。
チャーメンとは、焼いた中華麺の上に、海鮮や野菜が入ったあんがかかったもの。いわゆるあんかけ焼きそばだ。それでも、店ごとに味や具材が異なるようで、それぞれ個性があるらしい。
初めて食べるチャーメン。麺には焼き目がついており、焼いた中華麺の上に具沢山のあんがかかっている。箸で麺を持ち上げると、ずっしり重たい。あんはかなり固めで、中華麺にぼってりと絡まっている。塩味のあんには、イカやホタテ、アサリにエビと、魚介類が入っている。他にも、野菜と豚肉が入り、たっぷりの具材。そして、なんといってもボリューム満点!これひとつでかなり満腹だ。
カフェにも食事メニューがあり、こちらでは宗谷黒牛を使ったハヤシライスなどがある。次回はぜひ食べてみたい。

最北端の道の駅わっかない。鉄道駅のほか、バスターミナルや観光案内所、コンビニがあったり、2階にはキッズルームや映画館などもある、複合施設となっている珍しい道の駅。
最北端なだけに、行くのはなかなか容易ではない。だけども、行った時の感動はひとしお。近くには、見応えのある稚内港北防波堤ドームや、夕日が綺麗なノシャップ岬があり、日本最北端の宗谷岬までも遠くない。利尻島・礼文島行きのフェリーターミナルも、道の駅のそばにある。稚内までの道中も、サロベツ原野やまっすぐな道が続くオロロンラインなど、見所がたくさんある。
一度は訪れたい最果ての地、稚内。そして、何度も行きたくなる魅力もある。
東西南北、端はあと3つもある。まずは観光も含めいろいろと楽しめる、最北端の道の駅をおすすめしたい。

わっかない

わっかない

住所:北海道稚内市開運2丁目
TEL:0162-29-0277

Posted by

YUKIKO/道の駅スペシャリスト

東京都在住。飲食店勤務。
2007年に大型二輪免許を取得してから、道の駅を回り始める。仕事の休みを使い、5年かけて日本全県制覇。
今現在、訪問した道の駅の数は1,000ヵ所以上となる。

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