VOL.14 初めて4回転ジャンプを成功させた思い出深い「釧路市・春採アイスアリーナ」

VOL.14 初めて4回転ジャンプを成功させた思い出深い「釧路市・春採アイスアリーナ」

コロナが冷めやらぬ中、選手たちは来シーズンのプログラム作りに励んでいる頃でしょう。どのようなプログラムに仕上がっているのか楽しみであるとともに、来シーズンこそは通常に開催できるシーズンになってほしいです。

さて、今回ご紹介するリンクは、やっと桜が散り始めた「釧路市・春採アイスアリーナ」です。
ここ3年程、釧路市内の合同チームの合宿に毎年講師として招いてもらっていますが、毎回春採アイスアリーナに来るたび、思い出すのが2011年のインカレに出場した時のことです。
それは、大学4年生の時でした。
道東ならではの「キンキン」を通り過ぎた「何も感じない」寒さでしたが、直前に行われた2010年の年末に全日本選手権で優勝したこともあってか、アイスホッケーの会場よりも多くの人が応援に来てくれて、警備がパンクしかけていた記憶があります。

私にとっては、他にも数々の思い出のある大会です。
まずは、所属のトヨタ自動車以外の看板を背負って滑った唯一の国内大会でした。これまで3年間1人で出場してくれていた同期の佐野君、そして後輩の無良君と一緒に3人で「中京大学」として出場し、優勝しました。在京の大学の監督からは、「ズルい」との声も聞かれましたが、優勝を取りに行ったから当然です。
また、このリンクは大会で初めて完璧な状態での4回転ジャンプを決めることもできました。終わった後には、他大学の選手たちとの集まりがあり、楽しく交流しました。みんなでテレビを見ていたら私が地元のニュースに出ていたそうですが、私はその時には寝てしまっていたそう。それも良き思い出です。文字数の関係で、全ての思い出を紹介することはできませんが(笑)
様々な友人との思い出を作る機会のインカレが、昨シーズンは中止となってしまいました。大学スケート生活の最後の思い出となるインカレ、来シーズンはぜひ開催してもらえたらと思います。

さて少し話を戻しますが、春採アイスアリーナの営業は8月から5月末までということで、今シーズン滑走できる機会はあとわずかとなっています。来季が始まるお盆に知り合いと一緒に合宿でもいかがでしょうか?

(写真:春採アイスアリーナにて指導中の小塚崇彦)

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小塚 崇彦 / フィギュアスケーター

現在は、フィギュアスケートを始めとしたスポーツの普及活動を中心に、活動の幅を拡げて新たなステージに挑戦。また野球、サッカー、ゴルフなどのスポーツ経験を活かし、スケートの用具開発やJOC専門部会委員、スペシャルオリンピックスドリームサポーターなど様々な方面で活躍。2021年から全国の芸術花火スペシャルプロジェクトリーダーとして活動。2023年からはTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジにも挑戦。東京の二子玉川を拠点に、北海道、東北、関東、四国をはじめ全国各地でも小塚アカデミー (スケート教室) を開催。

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