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わたしがご紹介する山口県のうまいもの、それは「チキンチキンごぼう」です。
チチンプイプイみたいなかわいい名前のこの料理、ご存じでしょうか?学校給食のメニューから誕生した山口県の新世代のソウルフードが「チキンチキンごぼう」なんですよ。
「チキンチキンごぼう」はとってもシンプル。材料はごぼうと鶏肉、そして家庭にある調味料で作れます。
カリッとした歯ごたえを味わえるごぼうと、さっくりジューシーな鶏モモ肉のから揚げ。どちらもそれだけで十分おいしいメニューです。そこに甘辛い濃厚なタレを絡めたら、誰もが好む極上のハーモニーが誕生!食べ始めると箸が止まることがない、むしろ奪い合いが始まるほど、子どもも大人も大好きな一品の完成です。
「チキンチキンごぼう」が食卓に並ぶと、ご飯がどんどん進んで炊いていたご飯が足りなくなるほど。ビールにも合うので、もちろん大人も大喜び。食卓に笑顔が広がります。
ちなみにわたしにとって、「チキンチキンごぼう」の大好きポイントはごぼうです。カリッサクッとしたごぼうの食感と香ばしい風味、そして程よい甘辛さは絶品。病みつきになりますよ。
そんな「チキンチキンごぼう」の誕生は今からおよそ25年前。山口市の小学校が給食のメニューを募集し、応募されたメニューのひとつが家庭で作られていた「チキンチキンごぼう」でした。
とはいっても、家庭で「チキンチキンごぼう」という名前で作られていたのではなく、もともとは応募してくれた家庭でおばあちゃんが作っていた料理。せっかくならもっと子どもたちが喜んでくれる名前にしようと、保護者の方が「チキンチキンごぼう」というかわいらしい名前をつけてくれました。
給食メニューに採用された「チキンチキンごぼう」は、あっという間に大人気メニューに。
給食という枠を飛び出して、山口県民の食卓を彩り、スーパーのお惣菜や居酒屋、レストランのメニューにまで広がっています。
給食をとおして子どもたちの思い出の味として受け継がれ、県を代表するソウルフードになった「チキンチキンごぼう」。食の大切さと想いのつながりを感じさせる一品です。
最近は材料を変えて、地元食材の豚とれんこんを使った「トントンれんこん」も給食メニューに。数年前にはご当地味のポテチチップスにも「チキンチキンごぼう」が登場しました。
「チキンチキンごぼう」の世界はどんどん広がり、山口県民の未来の食卓へと受け継がれています。

Posted by
なんたん
山口県在住のライター。生まれ育った自然豊かな山口県が大好き。山口県の観光地やイベント、お土産などをご紹介するサイト「山口いいとこ発見!」を運営、執筆しています。