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2021.03.18 Thu
VOL.12 フィギュアスケート世界選手権開幕まであとわずか。今、各地のリンクの存続を願う

※ 掲載記事に関して
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フィギュアスケートの世界選手権開幕まで、あとわずか。
出場する選手たちは、最終調整に入っている頃。世界選手権での選手たちの活躍を、多くの人たちが期待する一方で、国内での練習をするスケートリンク環境が危機に面しています。
今年の1月末を以って、東京都新宿区にあった「シチズンプラザ」は48年間の長い歴史に幕を閉じました。また、私が練習をしていた新横浜スケートセンターが点検等で使えないときに、浅田真央さんと一緒に練習をしに行ったこともある神奈川県相模原市の「銀河アイスアリーナ」や、全日本選手権が開催されたこともある福岡県の「パピオアイスアリーナ」、愛知のスケーターであれば一度は練習に行ったことのある愛知県一宮市の「一宮市スケート場」のリンクも、来年シーズン以降の営業が存続されるかわからない状態にあります。
これらのリンクが一つなくなるだけで、選手たちが練習する機会が劇的に減るのです。そうすると観客として応援している私たちも、感動する機会がひとつひとつ減っていってしまうことに。
「卵が先か?鶏が先か?」という問題であると思いますが、選手たちの活躍や結果次第でしかリンクの存続を訴えられないものなのでしょうか。
選手たちの応援方法は、会場やテレビの前で声を上げて応援をするだけではなく、リンクの存続を願い、声を上げていくというのも応援の方法の一つであるかと思います。
世界選手権の話に戻りますが、運営サイドも、出場選手も、私たち観客でさえも、無事に開催できるのだろうかという不安があったかと思います。
そんな状況下でありながら、気持ちを高めていき、引き締まった静寂の中で、次々と国を代表する選手たちが、最大限のパフォーマンスを発揮していく。これまで以上に、どのような状況でも気持ちを高めて挑戦をする選手たちと、常に応援してくれているスケートファンの皆さんに拍手を送りながら、今回の世界選手権を観戦したいと思います。

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小塚 崇彦 / フィギュアスケーター
現在は、フィギュアスケートを始めとしたスポーツの普及活動を中心に、活動の幅を拡げて新たなステージに挑戦。また野球、サッカー、ゴルフ、モータースポーツなどのスポーツ経験を活かし、スケートの用具開発やJOCオリンピックムーブメントアンバサダーなど様々な方面で活躍。東京の二子玉川を拠点に、北海道、東北、関東、四国をはじめ全国各地でも小塚アカデミー (スケート教室) を開催。
東京2020、札幌2030招致を含めたウィンタースポーツからの盛り上げにも挑む。
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