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長野県の名物と言えば「蕎麦」を想像される方は多いのでは?今回は、県内地域ごとの味わい方、そして私のおススメの食べ方について述べさせていただきます。
長野県の蕎麦は「信州そば」として全国に広く知られています。それは、長野県が昼夜の寒暖差が大きいため、蕎麦の生育環境に適していることに加え、蕎麦をこねる時に必要なおいしい水が、雄大な自然からもたらされるからです。環境に恵まれた信州そばは、県内でも広く郷土食として根付いています。
一緒に食べる“つゆや薬味”は、特産品を活かしたものが多くなります。そのため、広い長野県では、地域ごとにつゆや薬味が異なってきます。長野県の北部地域で食べられるのは、辛みが強いねずみ大根をおろした絞り汁に、信州味噌を溶かしたつゆをつける「おしぼり蕎麦」。東部地域では、くるみを味噌などと合わせたタレと一緒に食べる「くるみ蕎麦」。さらに中心地域では、すんきというカブ菜のすっぱい漬物を添えた「すんき蕎麦」などがあります。
さて、ここからが私のおススメする食べ方。それは「まずは蕎麦をそのまま食べてから、その後つゆや薬味で楽しむ」。これまで、つゆや薬味についてお伝えしてきましたが、ぜひ一度試して欲しい味わい方です。
一口目だけ、何もつけずにそのまま食べてみてください。それぞれのお蕎麦やさんがこだわる、蕎麦本来の風味や甘みを感じられて、つゆや薬味が無くてもおいしいことが分かると思います。そのうえで、つゆや薬味と一緒に食べると、また違った奥深さを楽しむことができると思います。
また、いろんな地域の店舗で食べ比べをしてみると、蕎麦・つゆ・薬味が織りなす味わいが異なり、それぞれの特徴を楽しめるはずです。ぜひお気に入りを見つけてみてください。

Posted by
竹中 唯
長野県在住。山に囲まれる毎日を過ごす。7年間の会社勤めの後、フリーライターに転身。Web・紙問わず活動中。人の話を聞くのが好き。