VOL.1 愛知県のスケートブームを支える「名古屋スポーツセンター」

VOL.1 愛知県のスケートブームを支える「名古屋スポーツセンター」

初めまして、フィギュアスケーターの小塚崇彦です。
今回、このコラムを執筆するにあたって、趣味のゴルフやモータースポーツ、料理など、様々なジャンルにおいて、何を皆さんにお伝えしたいかを考えました。
現在、私はスポーツの普及活動を進めています。スケートの普及活動は、スケートリンクがないと活動ができません。自身の経験してきたことを活かしつつ、全国のスケートリンクの魅力を紹介していき、今後のスケートリンクの環境改善に少しでも力になっていければと考えました。このコラムを読み、スケートリンクに足を延ばしたいと思っていただければ幸いです。

今回、紹介するスケートリンクは、愛知県にある「名古屋スポーツセンター」。通称「大須のリンク」と呼ばれ、地元市民に親しまれてきました。設立時には、戦前からのスケート愛好家であった私の祖父である小塚光彦も関わっており、仲間とともに地元企業や商店街へ資金提供を仰ぎ、1953年に竣工し、愛知県で初めてのリンクとなりました。
そんな長い歴史を刻んできた「大須のリンク」では、日ソフィギュアスケートのような国際交流イベントの場としての華やかな場や、バッヂテスト (※1) も定期的に開催。一方、選手育成の場としても、1992年のアルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどりさんや、浅田真央さんなど、その時代のスケートブームを映すようなトップアスリートが練習を行い、世界の舞台で活躍してきました。
一般の初心者も楽しめます。初心者の方々はカラーコーンにつかまりながら滑走できますし、レンタルソリ (アシカ君) も人気と伺いました。
初心者スケート教室は月曜から金曜の17時〜ジュニアスクール、春と秋の金曜は大人向けのスクールを開催しているそうです。(※2) 暑い日の多い名古屋で涼みながら、スケートを楽しむのも悪くないのではないでしょうか。
長い間、愛知のスケートブームを支えてきた「大須のリンク」。今後も、多くのスケート愛好家、そして世界で活躍するトップスケーターを輩出するスケートリンクであり続けることを期待したいですね。

※1 バッヂテストは初級、1級から8級までの9段階のテストで、7級を取得すると全日本選手権の予選会への出場が可能となる。ちなみに筆者は8級を所持。

※2 新型コロナウイルスにより現在(4/16)休館中です。当面の間は休館、営業再開についてはホームページにてご確認ください。
http://nsc-osuskate.jp/

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小塚 崇彦 / フィギュアスケーター

現在は、フィギュアスケートを始めとしたスポーツの普及活動を中心に、活動の幅を拡げて新たなステージに挑戦。また野球、サッカー、ゴルフなどのスポーツ経験を活かし、スケートの用具開発やJOC専門部会委員、スペシャルオリンピックスドリームサポーターなど様々な方面で活躍。2021年から全国の芸術花火スペシャルプロジェクトリーダーとして活動。2023年からはTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジにも挑戦。東京の二子玉川を拠点に、北海道、東北、関東、四国をはじめ全国各地でも小塚アカデミー (スケート教室) を開催。

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