2019.11.28 Thu
VOL.50 北海道「道の駅 あびらD51ステーション」

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鉄道好きは必見! D51を間近に!!
北海道安平町にある道の駅、あびらD51ステーションは、2019年4月にオープンした新しい道の駅。
ここに行くことを楽しみにしていたのは、単純に新しい道の駅に行けるということだけでなく、鉄子という側面からも楽しみにしていた。なぜならば、この道の駅には鉄道資料館があり、蒸気機関車のD51が保存されているのだ。
まず、なぜこの道の駅にD51が保存されているかというと、昔、室蘭本線の開通以降、SLを使って夕張から石炭を運んでいた。安平町の追分地区は鉄道の機関区があり、要衝として発展。日本で最後までSLが活躍したのがこの安平町追分(おいわけ)地区だった。国鉄時代のSLラストランの地として、ここ追分に保存されているそうだ。
資料館には、鉄子には堪らない物ばかり。D51の保存状態はとても良く、車体はピカピカ。間近でじっくり見ることができるのも良い点。SLだけでなく、壁には列車の行き先案内板やSLのナンバープレートがあったり、追分の鉄道史パネルが展示してあったり、鉄道関連資料としてユニフォームなどが展示されていたりと、見どころ満載。この資料館を見るだけでも、あっとゆう間に時間が過ぎてしまう。

さらに屋外には、昔、北海道中を走っていた特急列車のキハ183系が保存されており、客室の中に入ることができる。入ってみると、昔はこんな椅子だっなーと、懐かしい感じがする。
道の駅建物も駅舎をイメージした明るい造りになっていて、資料館入り口には改札口の表記、その手前のレガシーギャラリーは駅待合室をイメージされている。道の駅だけど、電車の駅みたいだ。鉄子目線はこれくらいにして、道の駅の方へと移ろう。
道の駅の駅名にもなっているように、道の駅で販売されている商品は、D51をモチーフにした道の駅のオリジナルなものが多い。焼き立てパンを提供するベーカリーコーナーでは、D51の動輪の焼印が押されたD51こしあんぱんや、見た目が真っ黒なD51どら焼き、北海道では定番のガラナも道の駅オリジナルのラベルになっていたりと、D51尽くし。他にも、安平町の原材料を使った商品も多くあり、安平町はやきたチーズや、ハムなどの加工品、特産のあびら菜のはちみつなど、地域色に溢れている。
テイクアウトコーナーも、地元食材を使ったメニューが充実。安平町特産の菜の花と北海道産男爵芋を使った菜の花コロッケや、特産の長芋のフライなどお手軽な一品から、しっかりとした食事もできるようにカレーやオムライスもある。こちらには地元のブランド米「北の菜の花米」が使われており、どれも地元の食材を楽しめるようになっている。他にもがっつり飯で、北海道NO.1の豚肉にも選ばれたことのある厚真町の米愛豚を使用したD51豚丼も。
道の駅には欠かせないソフトクリームもオリジナル。その名も「もくもくD51ソフト」。竹炭を使い、SLの煙をイメージした、灰色のソフトクリーム。見た目とはうらはら、味は濃厚なミルク味で、だけど食べると後味さっぱり。見た目も可愛く、写真映えも良い。他にも季節限定で、地元の食材を使ったソフトクリームが出るようだ。
隣にある農産物直売所には、地元の新鮮な野菜が揃っている。中でも北海道らしいと思ったのが、安平町産のポップコーン。しかも、とうもろこしの形のまま販売されてい他のは初めて見た。国産ポップコーンとは珍しい。お土産に買ってみたけれど、すごくおいしい! こうゆう地元の逸品と出会えるのも道の駅の魅力のひとつだ。
道の駅の立地も、新千歳空港から車で30分、札幌からも1時間で、アクセスがしやすい場所にある。空港から近場の道の駅として、立ち寄りやすい。
他ではなかなか見られない、かなり鉄分高めの道の駅。鉄好きな人も、そうでない人も、D51を間近に見に行ってみてはいかがだろうか。その存在感は大迫力間違いなしだ。
ただし、冬期間の3月31日まではD51はガラス越しの展示、キハ183系も冬季養生で姿が見れなくなっている。北海道の厳しい寒さが過ぎた春、ぜひ足を運んでいただきたい。

あびらD51ステーション
住所:北海道勇払郡安平町追分柏が丘49-1
TEL:0145-29-7733

Posted by
YUKIKO/道の駅スペシャリスト
東京都在住。飲食店勤務。
2007年に大型二輪免許を取得してから、道の駅を回り始める。仕事の休みを使い、5年かけて日本全県制覇。
今現在、訪問した道の駅の数は1,000ヵ所以上となる。