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愛知県には、味噌煮込み、ひつまぶし、手羽先など「名古屋めし」と呼ばれる濃い~名物がたくさんありますが、愛知県人がしょっちゅう食べているかと言えば、そうではありません。とくにひつまぶしは贅沢品で、他県から来た友人を案内する時に「久しぶりに食べられて幸せ♪」という感じ。今回はそんな有名すぎるグルメの影にひっそり隠れた、東海地方の愛されおやつを紹介します。
そろそろ秋の味覚が恋しくなってきますよね。私が大好きなのが甘~いサツマイモを使った「鬼まんじゅう」。愛知県人は秋だけでなく年中楽しんでいる素朴なおやつで、つやつや感とコロンとした形が特長です。愛らしい見た目に反して「鬼まんじゅう」という勇ましい名がついたのは「ゴロゴロ入った芋の様子が鬼のツノや金棒に見えるから」説のほか、米が貴重な時代に「飢えをしのぎ、鬼を封じ込めて食べるという願いを込めた」説など、いろいろないわれがあるようです。
作り方は実にシンプルで、主にサツマイモ、小麦粉、砂糖を混ぜて練って蒸し上げたもの。蒸しまんじゅうというとフワフワな食感を想像しますが、鬼まんじゅうは「ねっとり、もっちり、しかもずっしり」。ヘルシーかつお腹がすぐに満たされるこのおトク感も、堅実派の愛知県人をトリコにするのでしょうか (笑) 。
スーパーなどでも手に入りますが、名古屋の鬼まんじゅうと言えば覚王山駅そばにある「梅花堂」が有名。1個134円とお手頃で、ねっとりとした食感とお芋のほくほく感、ほどよい甘みがもうたまりません!この独特な食感の秘訣を聞いてみると、生地の練り方にあるとか。1日1000個ほど売れる人気ぶりで、予約しないと手に入らない時もあります。梅花堂の鬼まんじゅうは日持ちがしないので、愛知県に来たら旅先のおやつとして楽しんでみてくださいね。
■梅花堂
所在地: 愛知県名古屋市千種区末盛通1-6-2
電話: 052-751-8025
※予約がおすすめ。日持ちは当日限りです。※金額は2019年9月現在。

Posted by
FUMI
愛知と東京を3往復し、今は名古屋在住。名古屋と東京のフリーペーパー編集を15年経験した後、フリーランスに。温泉好きで「47都道府県の温泉に入る」という目標を達成! 「源泉掛け流し」という言葉が大好物です。