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長崎を訪れたならば、絶対食べておきたいのが「ちゃんぽん」と「皿うどん」ではないでしょうか。それにしても店がたくさんあるので、いつも県外の方から「どの店が美味しい?」と尋ねられます。名店がひしめく長崎新地中華街もいいですが、私がいつもおすすめするのは「寿々屋」。85歳の髙橋暎子さんがひとりで鍋を振るいます。
スープは豚骨と鶏がらのブレンド。練炭でじっくりゆっくり煮込んでいるので、まろやかさが際立っています。このスープを使った「ちゃんぽん」も最高ですが、私はいつも「皿うどん」を頼みます。注文を受けてから麺を揚げる細麺は、シャクシャクとした食感で口にとても優しく、イカや紅白はんぺん、キャベツにもやしと10種類もの具材が入った具だくさんも魅力です。何より、そのボリューム!連れの方から、「これは二人前ですよね?」と聞かれるほどです。たしかに量は多いですが、ペロッといける食べやすさ。これが「おふくろの味」として地元の皆さんに愛され続ける理由なのです。
皿うどんの、もうひとつの魅力は、これをアテにしてビールが飲めること。専用の「金蝶ソース」をタラリとかけ、濃い目の味をちびちび味わいながらビールをグビッとやって欲しいですね。
最後になりましたが、この店は江戸時代に中国人が住んでいた「唐人屋敷跡」にあり、店へと続く細い路地もまた風情があります。長崎路地さんぽも楽しみながらおでかけ下さい。
寿々屋
すずや
長崎市十人町10-15 11時~18時 日曜、祝日不定休
※画像は皿うどん700円(2019年7月現在)

Posted by
坂井 恵子
編集ライター歴25年。長崎と熊本のタウン誌を経て、編集事務所(株)スタジオライズを設立。観光雑誌や旅行雑誌を得意とし、長崎の歴史や文化に関わる取材執筆も続けています。2019年10月には執筆を担当した「NAGASAKI Insight Guide 長崎を知る77のキーワード」が発行予定!