VOL.34 老後は…家康公も終の棲家に選んだ避寒地・静岡市へ?!

 3年もの長きにわたり本コラムを書かせていただいた中で、再三「甲府愛」を掲げている筆者ですが、甲府以外で老後に住むなら、ここと思っている都市はございます。

 無類の寒さ嫌い。
 ウソのような本当の話なのですが、かつての同僚に「朝、氷点下の日は機嫌が悪い」と告げられました(汗)

 甲府市の気候は、夏は極端に暑く、冬は寒い内陸性の盆地。寒暖の差が激しい地域です。
 一応、元野球人ですから暑いのは平気。その反面、寒さには弱いのです。「寒いと機嫌が悪い」はあながち間違っていません(笑)

 今号では、北に富士山や南アルプスが連なり、冬が暖かい避寒の地「静岡市」です。

 静岡市と甲府市は、戦国の世の武田家、今川家から始まる長い交流の歴史を礎としています。今後は中部横断自動車道の整備などにより、ますます交流が盛んになることでしょう。平成18年7月には、地域の明るい未来を相互に共有することを目的とした、行政、産業、市民活動、教育、文化、スポーツなど、広範な分野で連携を図る、「連携交流都市」となりました。

 また、戦国の世の戦いを縁とし、静岡市・長野市・上越市の3市で日本海と太平洋を一直線に結んで海と山との連携を図る「集客プロモーションパートナー都市」を締結。観光客の集客において、パートナー都市相互が積極的に支援し、協力し合っています。

 静岡市といえば、徳川家康公。
 幼年期、壮年期、そして晩年と人生の約3分の1を駿府(現在の静岡市)で過ごしたといわれます。
 このうち壮年期と晩年には駿府を自身の拠点に定め、駿府城を居城とし整備しました。特に晩年は大御所政権が江戸幕府の補助的機関として大きな影響力をもち、政治、外交の中枢として栄え、自身の生涯も、ここ静岡市で完結しました。

 家康公は、関ヶ原の戦いに勝利し全国統一をした政策の一環で、東海道に宿駅を設置し、静岡市内の東海道には、丸子、府中、江尻、興津、由比、蒲原の宿場がおかれました。一つの市としては全国最多であり、東西交通の大動脈東海道と、甲府に通じる身延道をはじめとした南北に伸びる道の歴史が、現在の東名高速、新東名高速、東海道新幹線と東日本と西日本が出会う交通網を形成しています。

 静岡の観光ドライブポイントは、三保松原、特別史跡の登呂遺跡、さらには東海大学海洋科学博物館などありますが、特筆すべきは静岡市の礎を築き上げた家康公をご祭神としておまつりする全国東照宮の創祀「久能山東照宮」です。国宝御社殿は江戸初期の代表的建造物。またスペイン国王が家康公に贈った「洋時計」もあり、400年続く平和への祈りが感じられる場所です。

 そして、静岡に訪れた際は外せないスポットが「日本平動物園」。
 景勝地・日本平にある静岡市立の動物園ですが、キリンやゾウ、ライオンといった大型動物から小動物まで約179種800点の動物が飼育されている大規模な動物園でありながら、市立ならではのリーズナブルな料金が魅力です。
 さらには、8月31日まで「けものフレンズ」とのコラボ企画により、園内6カ所のポイントを巡ると缶バッチがもらえるスタンプラリーなど楽しいイベントも満載です。

 駿府の基礎を築いた今川氏、大御所政治の本拠地とした家康公をはじめ、東海道、登呂遺跡など、日本史上の重要な拠点であったことから、静岡市は古くから歴史の舞台でした。

 家康公は、1606年3月の上洛の途中で、駿府城を巡検した翌年から駿府に住まうことを宣言し、当時の城主を移したといわれています。
 一方で、江戸城の緊急脱出ルートは甲州街道で、いざという時に甲府城が逃げ城となっていました。隠居所に甲府が選ばれてもおかしくはなかったと思われます。

 しかし、幼少から過ごした駿河が思い出の地であること、大阪城に陣取り豊臣家の復興を虎視眈々と狙っている豊臣秀頼を阻むため、防御線として西に大井川がある駿府が絶好の要害の地であったこと、そして何より、私と同じように(汗)避寒の地であることから老後の身に堪えないというのも重要な要素だったことでしょう。

 それでは皆さん、徳川家康公が愛した静岡市の歴史を訪ねる旅にドライブです。


※写真は、静岡駅北口の【竹千代像】(今川の人質として駿府で過ごした幼年期の家康)と【壮年期の家康像】(2度目の駿府居住の頃の家康40代後半の姿表した銅像)及び、駿府城公園内の【晩年の家康像】(大御所として駿府に移ってきた頃の家康の姿を表した銅像)

今後の土橋の見聞予定地及びイベント出展予定

平成30年7月21日 第4回スクラム甲府スポーツアカデミーin南アルプス市
平成30年8月11日 小江戸こうふの夏祭り(甲府市)
平成30年8月18、19日 下呂市視察
平成30年9月17日 敬老の日「家族団らん(RUN)」(甲府市)
平成30年9月23日 こうふ開府500年記念 100日前ディズニーパレード(甲府市)
平成30年9月29、30日 第2回山梨ベーコンフェスティバル(甲府市)
平成30年10月13、14日 津祭り(津市)
平成30年10月27日 甲府大好き祭り(甲府市)

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土橋 克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

【土橋克己フェイスブック】
https://www.facebook.com/katsumi.dobashi
【甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊ホームページ】
http://www7b.biglobe.ne.jp/~torimotsu/
【甲府ん!路地横丁楽会フェイスブックページ】
https://www.facebook.com/kofunrojiykocho?fref=nf

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