VOL.28 幕末&明治維新から150年の年。古き良き日本の心を「戌」から学ぶ

昨年の酉年は「商売繁盛・収穫」といわれていました。
 確かに、著名な経済学者などを集めた内閣府の有識者研究会では、昨年中にあの「いざなぎ景気」・「バブル景気」を超え、戦後2番目に息が長い好景気を記録したとのことです。

 しかし、多くの方には好景気だとは思えないのが率直なところ。
 筆者は、大学入学時には、バブル景気は崩壊をしているので、当時の状況を知るすべはないのですが、人が消費するという最も重要な景気の力強さが決定的にかけているのかもしれません。
 また、「収穫」については、昨年秋の天候不順が尾を引き、葉物野菜等が例年の2倍以上に高騰している現状からみますと、昨年が酉年の由来や特徴とつながったといえば、そうでないのかなと思っています。

 さて、年明け早々ひねた見方をしていますが、それでは、2018年「戌年」は、どのような年なのでしょうか?
 犬は社会性があり、忠実な動物で、人との付き合いも古く、親しみ深い動物。
 干支の特徴としては、‘勤勉で努力家’だそうです。「商売繁盛・収穫」とされる酉年の後の地盤を守る年でもありますから、ご利益を自ら手繰り寄せる努力をする一年だと思っています。
 
 今回は、この戌年にちなみ、古くから日本各地で狩猟犬などとして、人間と共に生きてきた「日本犬」について紹介します。

 日本犬というのは昭和9年(1934)、日本犬保存会によって定められた「日本標準犬」のことです。6つの在来犬種を指すことが多く、大型・中型・小型の3型に分類。当時の文部省から国の天然記念物に指定され現在に至っています。

 ここで注目していただきたいのが、筆者の住む「甲斐の府中」甲府とゆかりのある甲斐犬です。
 何故かと申しますと、東京上野にある国立科学博物館2階にある「人間の伴侶動物としての犬」を紹介するコーナーがあるのは皆さんご存知でしょうか。
 
 そこには3匹の犬の剥製が展示されています。1匹目は東京渋谷駅で主人を待ち続けた忠犬として有名な秋田犬「ハチ」、2匹目は南極で奇跡的に生存していた樺太犬の兄弟「タロ・ジロ」の「ジロ」です。いずれも映画の題材にもなった、皆さんも知るスター犬です。この2匹のスター犬と肩を並べて、3匹目として威風堂々としているのが、甲斐犬の「甲斐黒号」なんです。

甲斐犬とは、甲府盆地に昔から、虎模様の毛色をした猟や番犬に適した土着の中型犬がいたのがルーツで、昭和初期には、特に甲府市の旧甲州街道沿いで盛んに飼われていたそうです。
 「一生一主」といわれるほど他人には懐かず、飼い主だけに愛情深く接する忠実な性格。
 愛好家を魅了しているのは、他人には尾を振らない野武士のような一面です。しかし、飼い主の意図することは、指示を出さずとも即座に察し、行動できる賢さを備えています。「付き合えば付き合うほどかわいく思え、己の人生になくてはならない存在」と感じる犬種だそう。現代の人間社会における希薄化した、上辺だけの無縁社会をあざ笑うような、心のつながりを求める犬なのかもしれませんね。

 奇しくも今年は、幕末&明治維新から150年の節目の年。さらには通年を通して平成は最後の年となります。
 NHK大河ドラマでは、明治維新の立役者で誰からも愛された西郷隆盛を主人公にした「西郷どん」が放送され、その西郷隆盛役には筆者にすこぶる似ている鈴木亮平さん。(笑)

 グローバル化で日本の古き良き面が忘れ去られている昨今。
 日本人が忘れかけているものを思い出させてくれる「甲斐犬」を通じて、古き良きことを継承しつつ、新たな事はじめを決意した新年です。

※写真は:国立科学博物館と生前の甲斐黒号

今後の土橋の見聞予定地及びイベント出展予定

平成30年1月20、21日 茨城県水戸市、牛久市、笠間市、ひたちなか市訪問
平成30年1月28日 埼玉県志木市商工会青年部講演
平成30年2月3、4日 名古屋市訪問
平成30年2月4日 第3回 スクラム甲府スポーツアカデミーin甲府
平成30年2月24、25日 愛Bリーグフォーラムin四日市
平成30年3月3日 こうふ発酵マルシェ出展
平成30年3月3日 サッカーJ2リーグ ヴァンフォーレ甲府ホーム開幕戦出展
平成30年3月17日 甲府ん!路地横丁フォーラム
平成30年3月18日 第7弾 やまぼこ探検隊

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土橋 克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

【土橋克己フェイスブック】
https://www.facebook.com/katsumi.dobashi
【甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊ホームページ】
http://www7b.biglobe.ne.jp/~torimotsu/
【甲府ん!路地横丁楽会フェイスブックページ】
https://www.facebook.com/kofunrojiykocho?fref=nf

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