知る人ぞ知るうどん大国「埼玉県」で絶品うどんめぐり

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日本のうどん県が「香川県」というのは言わずと知れた話ですが、実は埼玉県もうどん生産量全国第2位と、香川につづくうどん王国なのです。安定した気候で水はけの良い土壌を持つ埼玉県では、江戸時代から小麦の栽培がされ、ハレの日・ケの日問わず小麦料理が暮らしの中心にありました。また、「麦翁」と呼ばれる埼玉県熊谷市出身の権田愛三氏が二毛作や麦踏みの技術を広めた功績も、埼玉県がうどん大国になった理由の1つではないかと言われています。埼玉うどんの特徴は食べ方のバリエーションが豊富なこと。昔から郷土料理として食べられてきたものもあればB級グルメとして開発されたうどんもあり、一節によると20種類以上に及ぶそう。今回は地域ごとに愛されているうどんを6つ紹介します。

強いコシが特徴の「武蔵野うどん」

強いコシが特徴の「武蔵野うどん」

東京都多摩地域から埼玉県西部にかけて広がる武蔵野台地で栽培された小麦を使ったうどんが「武蔵野うどん」のはじまり。現在は、埼玉県各所で武蔵野うどんの看板を見かけます。肉とネギが入ったあたたかいつけ汁にうどんをからませて食べる「肉汁うどん」が最も基本の食べ方。麺は噛んでも歯が跳ね返ってくるほどコシが強く、噛みしめる度に小麦と塩の旨味を感じます。
そんな「武蔵野うどん」を食べるならぜひ訪れてほしいお店が「元祖田舎っぺうどん」。いつも一番おいしい状態で提供できるよう、水の配合分量を工夫し、時間帯に応じて仕込みを四段階に分けているそうです。おすすめは、「田舎っぺオリジナル塩肉ネギ汁」。
(写真提供:元祖田舎っぺうどん)

元祖田舎っぺうどん 本店
■住所:埼玉県熊谷市代1061-1
■TEL:048-521-8784
■URL:http://www.inakappeudon-honten.com/

周辺地域の小麦を活用した地産地消の「熊谷うどん」

周辺地域の小麦を活用した地産地消の「熊谷うどん」

熊谷市は全国有数の小麦の生産地。生産量は毎年6,000tを超え、主に「さとのそら」「あやひかり」「農林61号」という小麦品種が栽培されており、品種ごとに色や味わいが異なります。熊谷市のうどん店は市内産の小麦を使用しているところが多く、地産地消うどんでもあります。
そんな「熊谷うどん」を食べるのにおすすめのお店は「こんこ屋」。コシの強さに加えて、つるっともちっとしている麺が特徴。一番人気は濃厚肉汁うどんで、つけ麺汁のようなとろみのある汁がうどんとよく絡まり、次から次へと口に運んでしまいます。季節メニューも豊富なので行く度に新しい発見があるうどん店です。

こんこ屋
■住所:埼玉県熊谷市肥塚1392-8
■TEL:048-598-8829
■URL:http://konkoya.com/

渋沢栄一氏も愛したという「深谷煮ぼうとう」

渋沢栄一氏も愛したという「深谷煮ぼうとう」

熊谷市につづき深谷市も小麦の生産が多い地域。その小麦をふんだんに使い幅はおよそ2.5センチ~5センチ、厚さ1.5ミリ程度のほうとうとして食べるのが深谷流。特産品の「深谷ネギ」と一緒に生麺のまま煮込み、しょうゆで味付けをすれば完成。小麦によって汁にとろみがつき、体の芯から温まる料理です。新1万円札の肖像となる渋沢栄一も愛したといわれる「深谷煮ぼうとう」。ぜひお試しください。
煮ぼうとうをいただくなら、道の駅おかべ内にある「深谷のめぐみ食堂 NOLA」。一般的な煮ぼうとうの他、イタリアン風、中華風など様々な食べ方で提供しています。地元の手づくり野菜やお肉、お米などを使用しているので深谷をまるごと味わえます。
(写真提供:深谷のめぐみ食堂 NOLA)

深谷のめぐみ食堂 NOLA
■住所:埼玉県深谷市岡688-1 道の駅おかべ内
■TEL:048-501-7318
■URL:https://okabe-nola.jp/

うどんの日が制定されている「加須うどん」

うどんの日が制定されている「加須うどん」

水沢うどんのようなつややかさと、香川うどんのようなもっちりとした食感をあわせもつ「加須うどん」。ゆでたてのうどんを水洗いして、ザルに盛り、冷たいつゆで食べるのが一般的な食べ方。市内にある「不動ヶ岡不動尊總願寺」には、江戸時代にうどん粉を送ったことに対する舘山城主 松平氏からのお礼状が保存されており、300年以上前から親しまれていたことが伺えます。そのお礼状に書いてある日付が6月25日だったことから、加須市ではこの日を「加須市うどんの日」としています。最近は冷汁うどんや、南蛮つゆ、けんちんうどんなど、各店舗が独自のメニューも出しているのだとか。小麦の主張が強すぎない淡白なうどんはどんなつゆでも相性抜群です。
(写真提供:加須手打うどん会)

加須手打うどん会事務局
■住所:埼玉県加須市中央 1-11-41(加須市商工会内)
■TEL:0480-61-0842
■加須うどんを楽しめるお店一覧:http://kazo-udon.jpn.org/index.html

荒川の川幅日本一にちなんで生まれた「鴻巣川幅うどん」

荒川の川幅日本一にちなんで生まれた「鴻巣川幅うどん」

埼玉県鴻巣市は、2008年に鴻巣市-吉見町間を流れる荒川の川幅が日本一であることが確認されたことをきっかけに「川幅グルメ」でまちおこしをしています。その一つが「川幅うどん」。埼玉B級ご当地グルメ王決定戦で優勝したこともある今話題の埼玉B級グルメです。「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる妖怪「一反木綿」のような見た目は、うどんの世界をまた一つ広げてくれます。鴻巣市内には川幅うどんを食べられるお店がいくつかあり、その「川幅」はさまざま。一定のペースで切れなかったり、ちぎれないように丁寧に茹でる必要があったりと通常のうどんを作るよりも時間がかかるそう。手間と地域愛が込められた「鴻巣川幅うどん」、一度ご賞味あれ。
(写真提供:(一財)鴻巣市観光協会)

(一財)鴻巣市観光協会
■住所:〒365-0037 埼玉県鴻巣市人形1-4-20
■TEL:048-540-3333
■「鴻巣川幅うどん」を楽しめるお店一覧:https://www.city.kounosu.saitama.jp/kanko/tokusan/1/1455525780139.html

大手ソースメーカーとコラボして誕生した「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」

大手ソースメーカーとコラボして誕生した「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」

鴻巣の川幅うどんと同様にB級グルメうどんとして名を知らしめた「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」はブルドックソース(株)と共同開発されました。旧鳩ヶ谷市(現川口市)には昭和19年からブルドックソース(株)の工場があり、平成20年から地域活性化の一貫で地元の住民も巻き込み誕生。「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」には、ブルドックソースと協力して生み出された、酸味を抑え、カツオの香りを生かした甘辛い専用のソースが使われています。鳩ヶ谷市は平成23年に川口市に編入しましたが、「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」の名前にはいっていることで、合併から10年以上経った今もその存在を絶やさずにいます。鳩ヶ谷エリアのお店では味比べができるほどさまざまなお店で提供しているので、お気に入りのお店を見つけてみてください!
(写真提供:鳩ヶ谷商工会)

鳩ヶ谷商工会
■住所:川口市鳩ヶ谷本町2-1-1
■TEL:048-281-5555
■鳩ヶ谷ソース焼きうどんを楽しめるお店一覧
http://www.syokoukai.or.jp/hatogaya/udon/index.html

〜まとめ〜

県内の小学校では家庭科の時間にうどんの打ち方を教えるほど、人々の生活になじんでいる「埼玉うどん」。幼き頃から鍛えられた埼玉県民が愛するうどんは、どれも個性豊かではありますが美味しくないわけありません。我こそはうどん好きという方は、ぜひ一度埼玉でうどん巡りをしてみてください。

(文:さくらい ちさと)

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