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北東北3県のちょうど中心、岩手県の八幡平市にたたずむ新安比温泉「静流閣」。敷地内から自噴する塩の湯は塩分濃度が海水の2倍という全国でも珍しい泉質。この名湯が評判を呼んで日帰り温泉施設から旅館になり、そして現在はリゾートホテルのようなモダンな趣も加わって湯治とリラックスを両方欲張れます。安比まいたけなど山の恵みを使った料理もお楽しみのひとつ。知る人ぞ知る「美人・若返りの湯」を堪能する極上の休日はいかがですか。

自噴する「金の湯・銀の湯」、爽やかな露天風呂を湯めぐり
敷地内の地下から自噴する2つの源泉「金の湯」「銀の湯」は太古の海水が湧き出したもので、塩分濃度が海水の約2倍。どちらも成分はほぼ同じですが、金の湯は淡い赤褐色の濁り湯、銀の湯はまろやかな半透明の湯が楽しめます。銀の湯に掲げられた「らくらく湯」の看板は、この湯を贔屓にしていた瀬戸内寂聴師が命名し揮ごうしたものだとか。また露天風呂はラジウム鉱石人工温泉で満たされ、大自然の中で緑や風を感じながらのんびり浸かれます。「ぽかぽか温まり、ぐっすり眠れる」と話す地元ファンが多く、日帰り利用も可能です。

北東北の旬の美味が花盛り、料理にもうっとり
岩手、秋田、青森の中心という立地を生かし、山海の幸をふんだんに生かした和食を味わえます。とくに近所の農家から毎日届く無農薬栽培の安比まいたけを使った炊き込みご飯は大人気。まいたけやおこげの風味が相まって〆までお楽しみが続きます。またグレードアップ御膳は、岩手牛のすき焼き、アワビ・カニのチーズフォンデュンデュといった豪華な内容で記念日のお祝いにもぴったりです。この道40年の和食料理長を筆頭に、今年度から洋食出身のスタッフも加入。バリエーション豊富なお料理と女将が目利きしたおしゃれな器が融合し、心もお腹も満たされます。

ベッドを備えた和洋室へと続々リニューアル
2016年に4階客室がリニューアルし、シモンズ社製ベッド2台を備えた和洋室が誕生しました。畳の上に足を伸ばせる旅館の寛ぎ、そして上質なベッドの眠りも満喫できると好評。シックな壁紙や陶器のボウルをあしらった洗面台など、おしゃれなインテリアに心がときめきます。2021年4月から全館禁煙になるほか、ゴールデンウィーク頃から2階の全室もローベッドを置いた和ツインに変わる予定。リニューアルしたばかりの客室をひと足お先に楽しんでみては。

山の中の別荘をモチーフにした、デザイナーズロビー
女将を継承後、最初に全面リニューアルしたのがこのロビー。スタイリッシュな暖炉とライブラリーが彩るモダンなロビーは、まさに隠れ家リゾートのような趣。暖炉の縁やフロントカウンターには南部鉄器に漆をかける作品で知られる流工房の手仕事が光り、伝統工芸の美しさにも触れられます。静かで落ち着けるラウンジで、好きな本とドリンクを片手にゆったり寛いでみませんか。
