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雄大な山々や美しいリアス式海岸に囲まれた日本で1番大きい県の岩手県。北は八幡平や小岩井農場などの自然スポット、南は世界遺産・平泉など歴史スポットなど、大きいだけあって見所も多くなかなか一日では観光しきれないほど。今回は、県南エリアの紅葉スポットや史跡を巡り、そして秘湯を目指します。知られざる岩手の魅力を知るドライブへ出かけよう!

絶景を眺めながら名物だんごに舌鼓「厳美渓」
国の名勝・天然記念物の厳美渓(げんびけい)。長い年月をかけ巨岩を侵食し、おう穴、滝、そして深淵、そして深いエメラルドグリーンの水流など、約2kmにわたり変化する神秘的な渓谷美を見せてくれます。散策できる遊歩道があり、つり橋からは荒々しい上流の様子と、ゆったりと流れる下流の対照的な景色が楽しめるのが特徴的。また、名物の「かっこうだんご」は厳美渓を訪れたらぜひ味わってもらいたい逸品です。渓流を挟んだ対岸にお店があり、川の上のロープに下がる籠に注文と代金を入れて木槌を鳴らすと、籠が引き上げられ、代わりに注文しただんごとお茶が入って降りてくる仕組み。だんごの美味しさとこのユニークな注文方法で人気を集めています。
一関市厳美町字滝の上地内

荘厳な雰囲気漂う「達谷窟毘沙門堂」
のどかな田園風景が広がる場所に佇む逹谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)。奥州藤原氏が平泉に居を構える以前に、すでに寺院が建立されていました。征夷大将軍・坂上田村麻呂が蝦夷(えぞ)平定の際、清水寺を模して建立したお堂がこの毘沙門堂。鞍馬寺にならって108体の多門天を奉ったのが始まりと言われています。鳥居をくぐり進むと、切り立った崖の前に抱かれるように建ち、その堂々とした威厳ある雰囲気に圧倒されます。
岩手県西磐井郡平泉町平泉字北沢16
TEL:0191-46-4931

幻想的な渓谷美にうっとり「猊鼻渓舟下り」
日本百景のひとつに数えられる猊鼻渓(げいびけい)。砂鉄川が石灰岩を侵食してできた約2kmの渓谷で、両岸には高さ約100mもの迫力ある崖がそびえ立っています。猊鼻渓と言えば、船頭が竿一本で船を操る舟下りが有名。静かな流れに乗りながら、下から眺める断崖絶壁の景色は壮観。船頭が歌う「げいび追分」が響き渡り、新緑や藤の花、紅葉、雪景色と四季折々の絶景が幻想的な世界へと誘います。
一関市東山町長坂字町467
TEL:0191-47-2341(げいび観光センター)

納豆にかぼちゃ、沼エビも!?進化し続ける「もち料理」
一関・平泉地方には、「もち暦」というものがあり、正月や年越しはもちろん、農作業や入学式、卒業式、冠婚葬祭など、年間60回以上もお餅を食べる習性があります。それも、あんこやきな粉の定番のみならず、納豆やかぼちゃ、沼エビなどを和えたもので、そのバリエーションは約300種類以上あると言われています。奥深い餅料理の世界をお楽しみください。

ドライブを一休みして風情ある町並み散策「金ケ崎町城内諏訪小路」
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された金ケ崎町城内諏訪小路(かねがさきちょうじょうないすわこうじ)。伊達氏の21要害の一つ、金ケ崎要害は仙台藩の中では最北の要害で、金ケ崎城を中心に武家町、足軽町、商人町で形成され、中でも城郭とその周囲の小路に沿って武家町がそのまま残されています。武家屋敷は、サワラヒバの生垣で区画され小路からは生垣の向こうに見える侍住宅の大屋根が当時の町並みを伝えています。
岩手県胆沢郡金ケ崎町
TEL:0197-41-2355(伝建群案内所「白糸まちなみ交流館」)

7つの露天風呂で癒される「夏油温泉」
ブナ原生林に囲まれた秘湯とも呼ばれる全国名湯百選の一つ、夏油(げとう)温泉。元湯夏油が管理する夏油川沿いの7つの露天風呂は、それぞれに異なる泉質で効能もさまざまで、これらの露天風呂をハシゴしてみるのもオススメ。豊かな自然と川のせせらぎ、澄んだ空気に包まれ、ゆっくりと温泉が堪能できます。飾らない、昔ながらの風情溢れる雰囲気はもちろん、秋には紅葉の名所として人々を魅了しています。
岩手県北上市和賀町岩崎新田
TEL:0197-65-0300(北上観光コンベンション協会)