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山形県は、上杉謙信を祀る上杉神社や松尾芭蕉ゆかりの立石寺などの歴史遺産や温泉地も数多くあるうえ、さくらんぼをはじめとしたフルーツも有名な観光地です。今回は、将棋駒の産地として知られる天童市からスタートし、パワースポットや蔵王温泉を満喫する、心安らぐ旅へご案内します。

良縁に恵まれるかも!?「鈴立山若松寺(若松観音)」
「西の出雲、東の若松」と、出雲大社と並び称されるほど、縁結びの観音様として知られる鈴立山若松寺(じゃくしょうじ)。飛鳥時代末、708年に行基菩薩が開山した霊場で、平安時代に慈覚大師が山頂から御堂を現在の地に移し、大規模な改修が行われたと伝えられています。室町時代に建てたとされる国指定重要文化財の観音堂は、最上三十観音礼所の第一番に位置付けられ、現在も多くの巡礼者が訪れるんだそう。また、若松街道沿いの家並みと、山の向こうに広がる天童の街並みを同時に見ることができる隠れた絶景スポットでもあります。
山形県天童市大字山元2205-1
TEL:023-653-4138

天童市で味わう西洋梨の最高峰「ラ・フランス」
山形と言えばさくらんぼのイメージがありますが、ぶどうや桃など四季を通じてさまざまなフルーツが栽培されているフルーツ王国とも呼ばれています。中でも、天童市では西洋梨の最高峰とされるラ・フランスの生産量が日本一なんだそう。高貴な香りと甘み、みずみずしくとろけるような食感がたまりません。秋には、ラ・フランス狩りも楽しめます。
山形県天童市

豊かな自然に恵まれる山の上のお寺「宝珠山 立石寺(山寺)」
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」。松尾芭蕉の句で知られる山寺は、正式には宝珠山立石寺(りっしゃくじ)と言い、860年に慈覚大師が開いた天台宗の山。境内には大小30余りの堂塔が残されており、そのうちの一つ、根本中堂は本堂にあたる御堂。ブナ材の建築物では日本最古で、国の重要文化財にも指定されています。また、堂内には比叡山で伝教大師が分け、長い間守られてきた「不滅の法灯」が灯り続けています。

煩悩を払う修行の道
山寺という名前の通り、山の上にあるお寺で1015段もの長い石段を登って進みます。途中、松尾芭蕉ゆかりのせみ塚や美しい仁王門などの見どころも多いので、それらをゆっくりと楽しみながら登ればあっという間。さらに、緑溢れる参道が清々しく、身も心も洗われるような気分にさせてくれます。

山を登ったからこそ味わえる感動
慈覚大師の御堂で大師の木造の尊像が安置されている開山堂。岩の上に立つ特徴的なお堂で、参道の終点、奥の院を少し下った所にあります。岩の上に建つ小さな堂は写経を納める納経堂で、山内で最も古い建物。頭上にある五大堂からは、山寺随一の絶景を一望することができます。遮るものが何もなく本当に美しい場所。疲れも吹き飛ぶほど感動的なこの光景は、心を穏やかにしてくれるはずです。
山形県山形市大字山寺4456-1
TEL:023-695-2843

強酸性の湯で美肌に。日本屈指の古湯「蔵王温泉」
大正ロマンを感じる銀山温泉や日本海側のあつみ温泉、城下町の情緒漂うかみのやま温泉など、県内各地でバラエティに富んだ温泉が楽しめます。今回は、山寺から約1時間のドライブで行ける蔵王温泉へ。開湯1900年、蔵王温泉は日本屈指の古湯で、強酸性の硫黄泉が肌や血管を若返らせ美肌効果も期待できると言われています。また、共同浴場や足湯、日帰り温泉施設などが充実。中でも蔵王温泉大露天風呂は壮大な自然に囲まれ、渓流のせせらぎと風が心地よく日帰り客にも人気です。蔵王の大自然と温泉で旅の疲れを癒してみてはいかが。
山形市蔵王温泉
TEL:023-694-9328(蔵王温泉観光協会)