
寒冷地での駐車は、朝になって思わぬ凍結トラブルに悩まされることがあります。「ドアが凍って開かない」「ワイパーがフロントガラスに張り付いている」――。そんなトラブルは誰もが避けたいものです。本記事では、駐車場所の選び方からパーキングブレーキの扱い方、ワイパーやドアまわりの具体的な凍結予防策を解説します。
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目次
平坦な場所に車を停めよう

寒冷地で車を停めるときは、平坦な場所を選ぶのが基本。傾斜地では車が滑ることがあるため基本的に平坦な場所を選びましょう。そして建物の近くは避けることがポイント。屋根に積もった雪や軒先にできたつららが落下すると、ボディやルーフにダメージを与える危険性があります。とくに建物の北側や日陰になる場所は、日中も雪が解けにくく、夜間に再凍結しやすいため要注意です。さらに、日が当たる場所であれば雪や氷が溶けやすいというメリットも。
寒冷地で駐車する際のポイント
・平坦な場所
・軒先は避ける
・日が当たる場所(であれば理想的)
サイドブレーキ(パーキングブレーキ)はかけない

寒冷地で駐車するときは、サイドブレーキはかけないのが鉄則です。気温が氷点下になると、ブレーキワイヤーやブレーキ部品に付着した水分が凍りつき、サイドブレーキが解除されない状態になることがあります。
駐車する際は、AT車は「P」のギアポジションを選んで停め、MT車は1速に入れて駐車しましょう(平坦な場所に停めるのが基本ですが上り坂の場合は1速、下り坂ではバックギアをセレクト)。いずれも車体の対角線上にある前後2箇所にタイヤの輪留めも設置すると、より確実に車両を固定できます。
電動パーキングブレーキ装着車の注意点

電動パーキングブレーキ装着車も、寒冷地ではパーキングブレーキが凍結して解除できなくなる可能性があるため、使用せずに駐車することがポイントです。車を停める時はパーキングブレーキは使わずに、AT車は「P」の位置にギアポジションを合わせ、MT車は1速またはR(バックギア)の位置に入れて、タイヤには輪留めを使用しましょう。また出発前に車の取扱説明書で寒冷地での推奨使用方法を確認しておくと安心です。
ワイパー・ドア・鍵まわりの凍結予防

寒冷地で冷え込んだ朝は、車に乗り込む際に、ワイパーやドアが凍結して「動かない」「開かない」というトラブルが起こることがあります。そこでここでは寒冷地で駐車する前に行いたい凍結予防策を紹介します。
■ワイパー
・フロントガラスに凍結して張り付いてしまうことがあるのでワイパーは立てておく
■ドア
・ドアのゴム部分の水分をよく拭き取り、必要に応じて凍結防止剤を塗布
■フロントガラス
・カバーをかけて凍結を防ぐ(凍結した場合は、解氷スプレーを使用)
■鍵穴
・物理キーの車の鍵穴には、凍結防止剤を事前に塗布(凍結した場合は鍵穴にも使える解氷スプレーを使用)
解氷スプレーは短時間で溶かすことができ大変便利なアイテムですが、アルコール成分が含まれているためボディの塗装面やゴム部にかかり付着したまま放置すると、劣化する可能性があります。付着した場合はすぐに拭き取りましょう。
ワイパーを立てることのデメリットも覚えておこう
ワイパーゴムとガラス面の凍結を防ぐために、駐車時はワイパーを立てることは凍結対策として効果的ですが、注意点もあります。たとえば、屋根から落ちた雪がワイパーに直撃すると、重みに耐えられず曲がったり折れたりする危険があります。また、大雪でワイパーの位置が見えなくなるほど積もった場合、除雪作業中に誤ってワイパーをひっかけて破損させてしまうリスクも。
デメリットを避けるには、建物の軒先やひさしの真下など落雪の可能性がある場所は避けて車を駐車し、除雪の際は立ててあるワイパーの位置に注意して雪を落としましょう。
(まとめ)寒冷地での駐車の仕方をマスターしよう
寒冷地で車を停めるときは、いくつかのポイントを押さえて駐車すれば、車に再び乗り込む際の準備がスムーズになります。長時間駐車する時は車に雪が積もっていることもあるので、雪下ろしのアイテムも準備しておくと良いでしょう。
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Posted by
Drive! NIPPON編集部
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