トップページ >特集

投稿日:2025.10.09 Thu

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋。そして、ドライブや旅にも最高に気持ちのいい季節がやってきました。良い相棒がいれば、ドライブの旅は格段に楽しくなります。そこで今回は、編集部のリクエストに応えて「年代別にオススメしたいクルマ」をピックアップ。

どうして、年代別? 何歳になっても好きなクルマに乗っていいだろう? という声もあるかもしれません。

でも、年を取れば好みの味が変わるように、クルマの趣味も変わってくるものなのですよ。
ましてや今は、値段や燃費ばかりに捕らわれがち。だからその年代だからこそ味わえる、素敵なクルマたちを、ワタクシ、山田弘樹の独断と偏見で選んでみました!

20代はやっぱりスイフトスポーツ!走りよし。値段よし。日本が誇るホットハッチ

 20代はやっぱりスイフトスポーツ!走りよし。値段よし。日本が誇るホットハッチ

20代のみなさんにお勧めのクルマって何だろう? 真っ先に思いつくのは「ジムニー」ですが、これはお勧めするまでもない“テッパン”です。そしてボクなら同じスズキでも、“スイスポ”ことスイフト・スポーツを推します。できれば、6MT(6速マニュアル)で乗って欲しい! スイスポは、「安い、速い、うまくなれる!」が三拍子揃った名車です。140馬力の1.6直列4気筒ターボで3.9m弱の小さなボディをぐいぐい引っ張る走りは、痛快そのもの。鍛え上げられた足周りは高速道路でもビシッと安定しているし、ワインディングではきびきびと曲がります。おまけにリーズナブル!

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

ベースモデルのスイフトは一昨年フルモデルチェンジしましたが、スイフトスポーツに関しては残念ながら、先日、生産終了がアナウンスされ、在庫限りで販売が終了します。新型の「スイフトスポーツ」が登場していないのは、厳しさを増す環境性能への対応をしながらも、先代スイスポを超えなくてはいけないという高いハードルがあるからでしょう。
 ずばり言います。「在庫があるうちに、買っとけ!」。そして今なら、2025年11月までの期間限定で「ZC33S Final Edition」も生産・販売されています。スイフトスポーツのようなホットハッチに乗れるのは今が最後のチャンスと言っていいでしょう。
 小さなスイスポで、思いつくままに日本中を、ガンガン走り回ってください。アナタのクルマ人生が、素晴らしいものになるはずです。

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ
ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

SUZUKI SWIFT SPORTS ZC33S Final Edition
車両本体価格:¥2,329,800〜(6MT)/¥2,401,300(6AT)(税込)
全長×全幅×全高(mm):3,890×1,735×1,500
エンジン:水冷4サイクル直列4気筒直噴モーター
総排気量:1,371cc
タイヤサイズ:195/45R17 81W
燃料消費率(WLTCモード):17.6km/L(6MT)/16.6km/L(6AT)
駆動形式:2WD
乗車定員:5名
https://www.suzuki.co.jp/car/swiftsport_zc33s_final_edition/

30代はマツダCX-60 背伸びした分だけ、満足感を与えてくれる

30代はマツダCX-60 背伸びした分だけ、満足感を与えてくれる

 30代になったら、ちょっと大人っぽく。流行りのSUVを選ぶにしても、こだわり満載の「CX-60」に乗って欲しい。グレードはずばり、国産唯一の直列6気筒ディーゼルターボを搭載した「XD」系。出足が滑かな、マイルドハイブリッドならなおよしです。
 このエンジン、トルクフルだから普通に走らせても18km/Lくらい走っちゃう上に、回せば高回転まで、直列6気筒ならではの滑らかさをもって、実に気持ち良く吹け上がります。駆動方式は後輪駆動もいいけれど、これをベースにした4WDがトータルバランス高し。特にマイナーチェンジ後のシャシーはしなやかさが増していて、ハンドリングが楽しくなりました。

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

まだちょっとリアのサスペンション周りに硬さが残っているけれど、だからこそ快適性より走りの良さが選べる30代のうちに、このスポーティさを体験して欲しい。日本では珍しいラージサイズのSUVですから、荷物を沢山積んで仲間とロングドライブするのはもちろん楽しいでしょうし、たったひとりでふらりとどこかへ走りに行っても、CX-60ならドライブを満喫できると思います。
 決してリーズナブルな選択ではないかもしれませんが、ちょっと背伸びをして手に入れたCX-60の美しいデザインは、走りのみならず、「良いクルマに乗っている」という満足感が得られるはずです。


MAZDA CX-60 XD-HYBRID
車両本体価格:¥5,307,500〜(税込)
全長×全幅×全高(mm):4,740×1,890×1,685
エンジン:e-SKYACTIV D 3.3
総排気量:3,283cc
タイヤサイズ:235/60R18 100W&20×7 1/2インチアルミホイール
燃料消費率(WLTCモード):21.0km/
駆動形式:4WD
乗車定員:5名
*諸元値はXD-HYBRID Exclusive Sports
https://www.mazda.co.jp/cars/cx-60/

40代はホンダ フリード モデル選びから家族の一大イベントになる

40代はホンダ フリード モデル選びから家族の一大イベントになる

まだお子さんが小さくて、どこかへ行くなら家族で行きたい。そんな子育て世代まっただなかの40代には、経済的だけれど楽しいクルマを勧めたい。そう考えて思い浮かぶのは、ホンダ フリードです。このクルマは自動車ジャーナリストが選ぶ2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーでも、イヤーカーに輝きました。ワタクシも自信を持って、10点を入れました。

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

パワーユニットは、1.5直列4気筒をベースにしたホンダ独自のハイブリッド「e:HEV」がお勧め。燃費を重視した高速巡航時の一定速度域以外、そのほとんどをモーター駆動で走るこのハイブリッドは、パワーの出方がとても滑か。そして静かです。
 また先代と比べて格段に足周りがしなやかになって、乗り心地も上々。そしてハンドリングには、軽快さがあります。

 見た目はプレーンデザインの「エア」にフィヨルドミスト・パールが都会的。バンパーやホイルアーチを樹脂トリムした「クロスター」なら、これもベタではありますがデザートベージュ・パールがかっこいいですね。

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

5人乗り・2列シート仕様を選べるのはクロスターだけなのが少し残念だけれど、3列仕様のキャンプテンシートもなかなかの乗り味。クルマを選ぶことって家族の一大イベントです。みんなでディーラーへ行って、いろいろ試乗し、わいわい楽しく悩んでほしいフリードです。

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

HONDA FREED
車両本体価格:¥2,623,500〜3,602,500(税込)
全長×全幅×全高(mm):4,310×1,695×1,755
エンジン:水冷直列4気筒横置
総排気量:1,496cc
タイヤサイズ:185/65R15 88S
燃料消費率(WLTCモード):25.6km/L
駆動形式:2WD
乗車定員:6名
*諸元値はe:HEV AIR(FF)
https://www.honda.co.jp/FREED/

50代はスバル レヴォーグ レイバック 大人の旅時間をゆったり優雅に変えてくれる

50代はスバル レヴォーグ レイバック 大人の旅時間をゆったり優雅に変えてくれる

そろそろスポーティな走りは卒業して、プレミアムライドで優雅なドライブを楽しみたくなるのが50代。かくいうワタシもこの世代のど真ん中にいるわけですが、ここでお勧めしたいのはスバル「レヴォーグ レイバック」です。
 その名の通り、スポーツ・ワゴンであるレヴォーグの全高を70mmほど上げて(車高は10mmほど)、見た目もエレガントに仕上げた派生車種ですが、これが実に大人っぽい乗り味に仕上がっています。

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

1.8リッターの水平対向4気筒ターボ(177PS/300Nm)はややそのレスポンスがおっとりしているけれど、ボディの遮音性も合わせて車内はとても静か。足周りも同様にしなやかで、ゆったりとしたグランドツーリングが楽しめます。
 そのうえで駆動方式は4WDだから、タイヤさえ履き替えればウインターシーズンも安心。燃費が13.6km/ℓ(WLTCモード)とやや悪いのが玉にキズだけれど、ここにトヨタとの協業で実現したストロングハイブリッドが投入されたら、さらに上質な乗り味と高燃費が得られることでしょう。

 そして何よりこの年代にとって嬉しいのは、「アイサイト」でしょう。長距離移動をする際の、全車速追従機能付きクルーズコントロールは、もはや高速巡航時には手放せない存在です。さらに「アイサイトX」を選べば、渋滞時にもハンズフリーが可能に(※)。メーターが青くなって、“ポーン”という合図と共にハンズフリーができるようになると、緊張がほどけてホッとします。手放し運転にはしゃがない大人だからこそ、便利な機能を優雅に使いこなすことができるのです。

※時速50km/h以下になり、3D高精度地図データと連動して安全が確認された、一定の状況下でハンズフリーが可能になります。

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

SUBARU LEVORG LAYBACK
車両本体価格:¥3,993,000〜(Limited EX)/4,246,000〜(Black Selection)(税込)
全長×全幅×全高(mm):4,770×1,820×1,570
エンジン:水冷対向4気筒 1.8L DOHC 16バルブ デュアルAVCS直噴ターボ”DIT”
総排気量:1,795cc
タイヤサイズ:225/5R`8オールシーズンタイヤ
燃料消費率(WLTCモード):13.6km/L
駆動形式:4WD
乗車定員:5名
https://www.subaru.jp/levorg-layback/

(まとめ)

いかがでしたか?
今は同じ車種でも、そのパワーユニットにガソリンエンジン、ハイブリッド、EVがラインナップされてるなど、実に沢山の選択肢があって、その中から本当にお気に入りの一台を探し当てるのは簡単ではありません。

そんな時は遠慮せず、ディーラーに連絡をして、試乗をしてみましょう。ドンドン質問をして、疑問を解決してください。

私からのアドバイスがもうひとつあるとすれば、「長く一緒にいられそうかどうか」。
そんな風に感じた相手(クルマ)なら、きっとドライブの時間を、素敵なものにしてくれると思います。

ドライブの相棒にしたい年代別オススメのクルマ

執筆者Profile
山田弘樹
1971 年東京生まれのモータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に出場した「VW GTi CUP」を皮切りにレース活動を始め、各種ワンメイクレースを経てスーパーFJなどのジュニアフォーミュラ、ツーリングカーではスーパー耐久にも参戦。この経験を活かし、“プロのクルマ好き”をスタンスに執筆活動を行う。またレースレポートや、各種イベント、インストラクターなどの活動も行っている。

\ 記事企画の参考にしています! by 編集部 /

このイベントに興味がある

Posted by

Drive! NIPPON編集部

Drive! NIPPONは、「クルマでおでかけするすべての大人たちへ」をコンセプトに、日本各地の魅力的な観光関連情報の発信とともに、素敵な「ドライブ」「旅行」「おでかけ」を演出する様々なサービスを提供していきます。

» language / 言語