【山梨・甲州-甲斐ドライブ】旬のぶどうを堪能する果樹園・ワイナリーめぐり（大人の秋旅Vol.3）

大人の秋旅Vol.3は、山梨県のドライブプランをご紹介します。

山梨といえば、日本一のぶどう生産量とワイナリーの数を誇るぶどう王国。県内には、ワイン片手に拝観できるお寺や、こだわりのぶどうを栽培する果樹園、個性豊かなワイナリー、さらには、ぶどう畑から湧いた温泉など、ぶどうとワインにまつわる魅力的なスポットがたくさんあります。
収穫期を迎えたぶどう畑を眺めながら、甲州ぶどう発祥のお寺を訪ね、果樹園やカフェで旬の味を満喫し、ワイン文化にふれる。山梨のぶどうを味わいつくす味覚ドライブに出かけませんか

お寺の自家製ワインを味わいながら拝観/大善寺

山梨のぶどう旅は、甲州ぶどう発祥の地といわれる「大善寺」、通称ぶどう寺からスタート。中央自動車道「勝沼IC」から車で約10分、風格ある山門が迎えてくれます。
大善寺にはこんな伝承が残されています。奈良時代、僧行基が修行していると、ぶどうを手にした薬師如来が現れました。行基はその姿を薬師如来像に刻み、大善寺を建立して薬師堂に安置。これが、甲州ワインの原料となる甲州ぶどうが広まるきっかけといわれています。
境内にはぶどう畑があり、住職自らがぶどうを育て、ワイン造りを行っています。通常の拝観料に300円を追加すると、自家製ワインを味わえるユニークな「グラスワイン拝観」も体験可能。ドライバーにはぶどうジュースが人気です。
ぶどうを手にした薬師如来は国重要文化財、薬師堂（本堂）は国宝に指定されています。こちらへの参拝もお忘れなく（ご開帳は5年に一度です）。

柏尾山 大善寺の詳細

住所 山梨県甲州市勝沼町勝沼3559 　営業時間 9:00～16:30（受付終了16:00） 　料金 大人500円　小・中・高校生300円 　駐車場 普通車40台（無料） 　URL https://daizenji.org/ 　

種あり巨峰のおいしさに目をみはる/甲斐屋農場

ぶどう寺を参拝したあとは、果樹園地帯を走るフルーツラインを北上して「甲斐屋農場」へ。道中は甲州盆地の斜面に広がるぶどう畑の眺望を楽しみましょう。
甲斐屋農場がある牧丘町は南向きの急斜面に位置し、水はけと日当たりがよく昼夜の寒暖差が大きいことから、ぶどう栽培に理想的な土地。その中で甲斐屋農場は、除草剤を使わず農薬も最小限に抑える草生栽培を実践し、ぶどう本来のおいしさを引き出しています。
看板品種は、今では希少な「種あり巨峰」。種ありだからこその巨峰のうまみが詰まった逸品で、この味を求めて訪れるファンやリピーターも多いのだとか。搾った果汁を瓶詰めした、酸化防止剤なども一切無添加の巨峰ジュースも人気。お土産にもおすすめです。
観光バスの受け入れを行っていないため混み合うこともなく、ゆったりとぶどう狩りを楽しめるのも魅力。前日午前中までに予約すれば、ぶどう棚の下でバーベキューも楽しめます。

甲斐屋農場の詳細

住所 山梨県山梨市牧丘町倉科3145 　営業時間 8:00～17:00 　料金 入場料無料　試食500円（田楽セットつき）/人　お持ち帰り240円/100g〜 ※バーベキューは1人前3,000円（税込）前日午前中までに要予約 　駐車場 普通車15台（無料） 　備考 車椅子の方も使用可能なトイレを完備 　URL https://kaiya-farm.com/ 　

ぶどうの研究所がおくる絶品ぶどうパフェ /志村葡萄研究所

ぶどう狩りを満喫したあとは、フルーツラインを南へ車で約15分、「志村葡萄研究所」へ向かいましょう。
ここは、30以上もの新品種を生み出してきた、ぶどうの研究施設。併設のカフェ「グレープショップココロ」では、採れたてのぶどうをふんだんに使った名物「ぶどうパフェ」を味わえます。独自開発の品種を中心に、多彩なぶどうを楽しめるのも研究所のパフェならでは。カレーやピザなどのランチメニューも用意され、ドライブ途中の休憩スポットとしてもおすすめです。

志村葡萄研究所の詳細

住所 山梨県笛吹市御坂町下黒駒520-1 　営業時間 【11月～5月】10:00～16:00（ラストオーダー 16:00）※予約可能 【7月～10月】10:00～16:00（ラストオーダー 16:00）※予約不可 　定休日 【11月～5月】水・木曜　【7月～10月】無休 　駐車場 普通車10台（無料） 　URL https://dr-tomio.com/ 　

100年以上の歴史を持つ老舗ワイナリーへ/サントリー登美の丘ワイナリー

ぶどうパフェで心もお腹も満たしたあとは、中央自動車道を北上。双葉スマートICで降り県道616号を進んでいくと、甲府盆地や富士山、南アルプスまで一望できる「サントリー登美の丘ワイナリー」に辿り着きます。
ここは、標高400〜600m、150ヘクタールに及ぶ丘陵地に広がるワイナリー。この地で100年以上にわたり、ぶどう畑から、醸造、瓶詰め、熟成、販売までを一貫して手がけてきた日本ワインの老舗です。
そのワインづくりを知るには、各種ツアーへの参加がおすすめ。ぶどう畑やワイン熟成庫、ぶどう畑を一望できる眺望台をバスでめぐりながら、歴史や風土の魅力を体感できるツアーや、甲州のぶどう畑を散策しながら、ぶどうづくりのこだわりを感じられるツアーなど、さまざまなツアーが用意されています
ツアーの前後には、眺めの良いテラスでくつろいだり、ショップで特別なワインを手に入れたりと、思い思いにワイナリーでの時間を過ごしましょう。

サントリー登美の丘ワイナリーの詳細

住所 山梨県甲斐市大垈2786 　営業時間 10:00～17:00（最終入場16:30） 　休業日 水曜日・年末年始・その他休業あり　料金 各種ツアー有料。HPでご確認ください 　駐車場 普通車75台（無料）　URL https://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/　

ぶどう畑から湧き出した温泉へ/石和温泉

ワイナリーも多く点在するエリアに位置する温泉地。1961年、石和のぶどう畑で井戸を掘削中、高温の湯が湧き出したのが石和温泉の始まりです。
温泉街には大型ホテルから和風旅館、カジュアルなホテルまで40軒以上が立ち並びます。大浴場はもちろん、貸切風呂や露天風呂つき客室などプライベート感のある施設も充実。気分やシチュエーションにあわせた宿泊スタイルを選べるのも魅力です。
果実の恵みを味わい尽くしたあとは、たっぷりの湯に癒される。大人ならではのご褒美旅を叶えてみてはいかが。

URL https://www.isawaonsen.or.jp/ 　

＜まとめ＞

今回ご紹介したのは、ぶどう王国・山梨ならでは“ぶどうづくし”のドライブルート。途中のフルーツラインには展望駐車場もあり、車を停めて甲府盆地や南アルプスの山並みを望むのもおすすめです。沿道には果樹園やワイナリーも点在しています。気になる場所に立ち寄りながら、おいしいものに出会う大人の秋旅を満喫しましょう。