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投稿日:2025.08.27 Wed

更新日:2025.10.30 Thu

夏のマイカー洗車術、レジャー後に正しくお手入れして愛車の劣化を防ぐ

夏のマイカー洗車術、レジャー後に正しくお手入れして愛車の劣化を防ぐ

夏は家族旅行やアウトドアレジャーなど、車で遠出する機会が増える季節です。海や山へのお出かけは、潮風による塩分や虫の死骸など、普段とは違う特殊な汚れが愛車に付着しがちです。これらの汚れを放置することは、塗装の劣化やサビといった深刻なダメージに繋がるため、早めの洗車が重要です。この記事では、夏のドライブを楽しむドライバーの方へ向けて、愛車を傷つけないための夏ならではの洗車方法や注意点について解説します。

家族旅行、海、山、BBQなど夏ならではの汚れを落とそう

家族旅行、海、山、BBQなど夏ならではの汚れを落とそう

夏休みは、ロングドライブや帰省、子どもたちとのレジャーなどで車を使う機会が増え、それに伴って汚れも蓄積しやすいです。
例えば、海へ行けば潮風による塩分や砂が付着し、山やキャンプ場では泥や木々の樹液、高速道路を走れば無数の虫の死骸がこびりつくこともあるでしょう。また、車内に目を向ければ、汗や皮脂、子どもたちの食べこぼしや飲みこぼしなど、さまざまな汚れが発生します。これらの夏特有の汚れを放置することは、シミやサビ、塗装の劣化といったトラブルに繋がります。そのため、レジャーを楽しんだ後は、マイカーの洗車と掃除を行い、愛車をきれいで快適な状態に保つことが重要です。

夏の洗車では速乾、水ジミ、熱中症に注意!

夏の洗車では速乾、水ジミ、熱中症に注意!

夏の洗車で気をつけたいのが、炎天下での作業です。夏の強い日差しと高温は、車にも人にもさまざまなリスクをもたらします。具体的には、以下のような点に注意が必要です。

・イオンデポジットやウォータースポットの発生
・カーシャンプーやワックスの乾燥によるシミやムラ
・作業者の熱中症

夏の炎天下では、洗車で使った水道水がボディの上であっという間に蒸発してしまいます。この時に、水道水のミネラル分が白い輪ジミとして残る「イオンデポジット」や、さらに深刻なダメージである「ウォータースポット」が発生しやすくなります。ウォータースポットは、ボディ上の水滴がレンズの役割を果たし、太陽光で塗装面を焼き付けてしまう現象で、一度できてしまうとコンパウンドなどで磨かなければ除去が難しくなります。

また、カーシャンプーやワックスも同様に、拭き上げる前に乾くとシミやムラの原因となります。そして何より、炎天下で作業を続けることは熱中症のリスクを高めるため、炎天下での作業は避けるのが賢明です。

夏の洗車は時間帯と進め方が賢く行うコツ

夏の洗車は時間帯と進め方が賢く行うコツ

夏に賢く洗車を行うためには「時間帯」と「進め方」にコツがあります。ここでは、その具体的な方法として、以下の2点を解説します。

・洗車に適した時間帯を選ぶ
・パーツごとに区切って効率的に進める

夏の洗車は、日差しが強く気温も高い日中を避け、日差しが和らぐ早朝や夕方がおすすめです。次に洗車の進め方ですが、夏場は特に「パーツごとに洗い、すぐに拭き上げる」という手順を守りましょう。洗う順番は、汚れのひどい足まわりから先に片付けてしまう方法もありますが、基本は屋根から下に向かって進めるのがセオリーです。屋根を洗ったら、次はボンネット部分。ボンネットを終えたら左右側面など、パーツ別に上から下へ洗って拭き上げを繰り返します。可能なら直射日光を避けられる日陰を探したり、曇りの日の洗車もおすすめです。

夏のお出かけ別「洗車のPOINT」

夏のお出かけ別「洗車のPOINT」

海や山など、夏のお出かけ先によって車の汚れ方は異なります。また帰省や旅行での夏のロングドライブも、特有の汚れが発生します。そこでこの章では、レジャー別に特に注意したい汚れと、洗車のコツを紹介します。

海で遊んだ後の洗車は塩分と砂を落とす

海で遊んだ後の洗車は塩分と砂を落とす

海水浴や海沿いのドライブの後は、潮風によってボディ全体に塩分や砂が付着しています。これらを放置するとサビや傷の原因となるため、適切なケアが必要です。

特に重要なのが、帰路につく前のひと手間です。フロントガラスに砂が付着したままワイパーを作動させると、砂が研磨剤のようになり、ガラスに傷をつけてしまう恐れがあります。近年の車は先進運転支援システムのカメラなどが搭載されており、ガラス交換が高額になるケースも少なくありません。レジャー後は家に帰る前に、付着した塩分や砂を軽く洗い流すことが理想的です。

そして帰宅後は、できるだけ早く洗車を行います。ボディ表面だけでなく、サビが発生しやすい下回りや足回り、ドアの内側などに付着した塩分を、たっぷりの水で念入りに洗い流しましょう。また、車内に持ち込んでしまった砂も、フロアマットを外して叩き、掃除機で吸い取ってきれいにしましょう。

山や高原ドライブ後の洗車は樹液や泥落とし

山や高原ドライブ後の洗車は樹液や泥落とし

キャンプやハイキングなどで山へ出かけた際、日陰を求めて木の下に駐車すると、樹液が付着してしまうことがあります。

樹液は放置するとシャンプー洗車では落とせないほど頑固な汚れになり、塗装を侵食する原因にもなるため、発見したらできるだけ早く対処することが大切です。樹液は付着直後であればお湯に溶けやすい性質があるため、ぬるま湯をかけながらタオルなどで優しく拭き上げることで対処できます。

もし、ぬるま湯の用意ができない場合でも、ウインドウだけでもクリーナーで拭いてから出発すると良いでしょう。樹液が付着したままワイパーを作動させると、視界が悪化してしまう可能性があるためです。ボディ全体に付着している場合は、帰宅前にコイン洗車場などで洗い流しておきましょう。

ロングドライブ後は虫の汚れに注意

ロングドライブ後は虫の汚れに注意

夏のドライブ、特に高速道路などを走行した後に、車のフロント部分に虫がびっしりと付着して驚いた経験がある方もいるでしょう。虫汚れは、見た目が悪いだけでなく、放置すると塗装にダメージを与えるため、早めの対処がおすすめです。虫の死骸の多くは酸性であり、放置すると塗装面に浸透してシミの原因となります。また、時間が経って乾燥すると固くこびりつき、除去が困難になります。

手軽な対策としては、市販されている虫取り専用のウェットシートやスプレー式クリーナーの活用が有効です。固着してしまった汚れは、洗車前にクリーナーを吹き付けてふやかしておくと、スムーズに洗い流せます。事前の予防策として、ボディにコーティングを施工しておくことも一つの手です。コーティングによって汚れが固着しにくくなり、洗車時の負担を軽減できます。

車内の食べこぼし、汗などの汚れ落とし

車内の食べこぼし、汗などの汚れ落とし

ロングドライブでは、車内で食事をする機会も増えます。お菓子のカスやジュースの飲みこぼしは、シートの隙間やフロアマットの下などに入り込みがちです。これらの汚れを放置すると、ダニやカビが繁殖し、不快な臭いやアレルギーの原因になる恐れがあります。

また、夏場は汗をかきやすいため、シートベルトやステアリング、ドアハンドル、スイッチ類など、手が頻繁に触れる場所には皮脂汚れも蓄積します。

これらの汚れを落とすには、まず掃除機でゴミを吸い取ることが基本です。その後、水で薄めた中性洗剤を染み込ませて固く絞ったタオルなどで拭き、最後に洗剤が残らないよう水拭きで仕上げます。こまめな清掃が車内を清潔に保つポイントです。

(まとめ)夏の汚れも放置せず大切な愛車を守りましょう!

夏のレジャーで付着した塩分や砂、虫、樹液といった汚れは、放置すると愛車のサビや塗装の劣化に繋がるかもしれません。適切な方法で早めに洗車を行い、大切な愛車を良い状態に保ちましょう。忙しくてなかなか自分で洗車する時間が取れない方は、洗車のプロに依頼するのも賢い選択です。プロに任せれば、専門の道具と技術で車を隅々まできれいにしてくれます。洗車だけでなく、手間のかかる車内クリーニングも依頼が可能です。きれいな車内をキープして、快適なドライブ旅を楽しみましょう。

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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