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  • Drive Nippon vol.17

クルマのはなし from 日刊自動車新聞

完全自動運転は本当に可能か

クルマを開発する人からリサイクルする人まで、クルマの仕事をする人に読まれている「日刊自動車新聞」。 ギョーカイで話題になっているニュースのなかから、ドライブ生活にも役立つ小ネタをチラ見せします。
 自動運転の話題に触れない日はないというくらい、マスコミの注目度は高い。目的地を設定すれば、すべて自動で運んでくれる。ドライバーによる人為的なミスがなくなって安全性も向上し、運送業界などドライバーの確保に苦労する業界にとっても魅力だ。ただ実現には、越えなければならないハードルが山積している。
 自動運転には4つの段階がある(表を参照)。レベル1は加速・操舵・制御のいずれか1つをシステムが行う状態で、複数できるとレベル2。レベル3はすべてシステムが行うが、いざという時はドライバーが対応する。そして完全自動運転ともいえるレベル4では、ドライバーがまったく関わらない。
 今はレベル2の段階まできている。多くのセンサーで車両が置かれている状況を検知し、必要に応じてブレーキをかけ、ハンドルを修正。自動ブレーキや車線逸脱防止システム、前方を走るクルマに追従して走行するアダプティブコントロールなどが代表例だ。これをレベル3まで引き上げるというのが、業界の当面の目標だ。
 とはいえ、刻々と変化する運転環境に対応できるようプログラミングすることは容易ではない。人工知能(AI)などの技術も不可欠だ。歩行者のいない高速道路のような「専用道路」ならば、実用化がしやすいと見られ、自動車メーカーもそこに向けて取り組みを強化している。いわば条件付きの自動運転で、最終的にはドライバーが操作することが前提なので技術的なハードルはそれほど高くないとも言われる。
 だがレベル4の、ドライバーがいなくても走行できる完全自動運転となると、そうはいかない。事故の際に誰が責任をとるのかという法的な問題も出てくる。さらに人間同士の「暗黙の了解」や「アイコンタクト」などがAIでクリアできるのかという課題も。例えば、右折する際には、対向車のドライバーと目が合って「どうぞ」という暗黙の了解があるからスムーズに走行できる。これが、すべてコンピューターで制御できるのか。このため個別には技術は進化するだろうが、完全自動運転となると、実現にはまだ時間がかかるという見方が多くなっている。
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株式会社 日刊自動車新聞社

http://www.njd.jp/

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