COLUMN

土橋克己の「地方見聞録」

初詣は観光地の〝三種の神器〝がそろう茨城県笠間市の「笠間稲荷神社」へ!

 皆さん! 少し気が早いですが、2017年の初詣はどこに行くか決めましたか?
 初詣で人気の神社や寺院は、ご利益があると有名な所が多いです。

 さて、今回皆さんに紹介したいのが、あやかるばかりでなく、名所・芸術・ご当地グルメと観光地としての三種の神器が備わった茨城県笠間市にある『笠間稲荷神社』。
 1360年程の歴史を有する由緒ある神社であり、日本三大稲荷の一つといわれています。

 そもそも皆さん、私はさほど存じ上げないのですが、「稲荷」ってご存知ですか?

 笠間稲荷神社HPによりますと、「お稲荷さん」と親しまれている稲荷大神は、日本人に最も身近であり、「稲荷」の名のとおり「稲に宿る神秘的な精霊」を表し、五殻をはじめ一切の食物を司る神さま、生命の根源を司る「いのち」の根の神さまです。
 その後、商工業が盛んになるにつれて殖産興業の神さまとしての信仰も広まり、近世になると農家ばかりでなく商家、町屋、武士、大名にいたるまで御分霊をいただき、屋敷神や家庭神、地域神としてお祀りされるようになりました。
 人間の生活にとって根源的な役割を全て司る神さまなのですから、多くの人々が参拝に訪れるのは納得です。

 ちなみに、初詣はいつまでに行けばいいかについて決まりはないようですが「松の内」(1月7日まで/関西では1月15日まで)がひとつの目安のようです。

 さて、初詣の後は、三種の神器の体感です。

 一つ目の矢が、遠い遠い秘境に来たような絶景スポット『石切り山脈』。
 笠間市稲田を中心に東西8km、南北6kmにもわたる、全国的に有名な「稲田みかげ石」の採掘現場であり、その石の採掘規模は日本一。その白く美しい採掘現場の景観は、まるで壮大な石の屏風です。

 「稲田みかげ石」とは、黒雲母花崗岩のこと。白みがかった美しい石は、日本が世界に誇る最高石材とされています。「稲田みかげ石」という名前は知らなくても、墓石や、建築物に多く使われているので目にしたことのある方は多いと思います。
 先に紹介した「笠間稲荷神社」の石段に使われているのも「稲田みかげ石」ですし、東京駅や最高裁判所、茨城県内では県庁や水戸芸術館でも使われています。

 二つ目の矢は、「稲田みかげ石」が年月を経て風化し、粘土になることで、国が指定する伝統工芸品となる『笠間焼』。
 笠間の代名詞と言われるほど定着した伝統工芸ですが、その起源は江戸時代までさかのぼり、現在の笠間市箱田で焼き物を始め、築窯したこととされています。
 終戦後一時期、プラスチック製品などの流入によって陶器需要が減少し、危機に直面したそうですが、昭和25年に茨城県窯業指導所が設立されたことにより、現代へ受け継がれました。

 現在では、日本各地から陶芸家を目指す若い作家が集まり、伝統を受け継ぎながらも個性をより重んじる新しい笠間焼を生み出しています。

 粘りがあり、細かい粒子の粘土で作られる笠間焼は、丈夫で汚れに強く、使うごとに味わいが出るのが特徴……その特徴は山梨の伝統工芸品「甲州印伝」と似ていて私は親近感がわきます。

 笠間焼が、時代を超えて受け継がれたのは、技術もさることながら、多くの作家に恵まれ、窯元達の飽くなき探究心があったからです。
 ですから、一家に一焼の代物であることは間違いありません。

 三つ目の矢は、もちろんご当地グルメ。
 笠間稲荷神社にちなんで、ベッタベタではありますが、古くから名物として親しまれているのが「笠間いなり寿司」。
 しかし、この「笠間いなり寿司」はベッタベタの「いなり寿司」ではありません。

 通常はお米を入れますが、笠間稲荷の別名、胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)にちなんで作られているクルミ入りのものや、蕎麦店がつくった蕎麦入りのもの、その他にも舞茸やみょうが、さらにはイクラなど様々な具が楽しめる変りダネがあります。新しい「いなり寿司」との出会いがあるのが「笠間いなり寿司」です。

 その「笠間いなり寿司」を、お店に入って食べるもよし、お土産にするもよしの両刀遣い。
 笠間の地で長く続くお店の歴史を感じながら、お楽しみください。

 ところで、ご存知の方もいると思いますが、「ブランド総合研究所」による「地域ブランド調査」では「魅力度」ランキングが最下位の茨城県。

 これで下を向く、地元愛のない茨城県民を私は知らない。

 私が知っているのは、先に紹介したご当地グルメ「笠間いなり寿司」を通じ、平成18年からまちづくり活動をしている「笠間いなり寿司いな吉会」。
 また、直接は存じ上げないのですが、笠間稲荷神社拝殿の色「笠間朱色」を門前通りで使うことにより、通り全体として稲荷神社の雰囲気や商店街としての統一感を図ろうと、自分たちで塗装する「笠間朱色塗り隊」。

 彼等は、自分たちの住むまちの歴史・文化や自然に誇りを持って、課題や問題点を見直す地味な活動を積み重ねながら、多様化・複雑化する社会の様々な課題やニーズに、主体的にかかわっていくとともに、地域の活性化に向けた市民活動を継続的に行っているのです。
その心は、まちを磨き輝かせたいから。

 前述の「稲田みかげ石」が長方形に綺麗にカットされるまでには、大変な作業があります。
まず石を割るために何本ものドリルを打ち込みますが、割れても全てが良質な石とは限りません。巨大な石の運搬、そして切断、さらにはカット、最後にざらざらの石をツルツルに磨き上げる研磨。
その絶え間ない作業により、光沢を持った鏡のような「稲田みかげ石」が出来上がるのです。

 人間は、自分を磨きに磨いて成長することで、さらなる輝きを放ちます。そして自分以外のものも輝かせることができるのは人間のみ。
 人も石も輝くまち茨城県笠間市へドライブニッポン!
のイメージ写真

今後の土橋の見聞予定地及びイベント出展予定

平成29年1月21、22日 三重方面視察
平成29年2月4、5日 千葉方面視察
平成29年2月11、12日 2017東海・北陸B‐1グランプリin富士(静岡県富士市)

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

【土橋克己フェイスブック】
https://www.facebook.com/katsumi.dobashi
【甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊ホームページ】
http://www7b.biglobe.ne.jp/~torimotsu/
【甲府ん!路地横丁楽会フェイスブックページ】
https://www.facebook.com/kofunrojiykocho?fref=nf

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

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