COLUMN

土橋克己の「地方見聞録」

『佐伯ごまだしうどん大作戦』のミッションを体感せよ!

 「おんせん県おおいた」
 2012年に「おんせん県」の商標を登録しようとしたところ、草津温泉を抱える群馬県などの各温泉地からバッシングを受けた大分県。
 「温泉は日本中にある」と非難され、商標登録は却下。
 その後、「おんせん県おおいた」として登録を受理されたのですが、その経緯を逆手にとった「おんせん県って言っちゃいましたけん!」「まさに滑って転んで大痛県やわ」というCMのコピーが評判に・・・・見事なPR作戦でした。

 「温泉県」でイメージする都道府県ランキングでは、大分県が2位の群馬県に大差をつけ第1位となったようですし、実際、大分県は温泉の源泉数・湧出量ともに日本一。別府や由布院などの有名温泉があるのですから、名実ともに「おんせん県」といえるでしょう。

 さて、今号では、その「おんせん県おおいた」の中でも‘異彩’を放つ県南地域の中核都市「佐伯市」をご紹介します。
 佐伯市は大分県の南東端に位置し、祖母傾国定公園の山々に囲まれた、九州の市町村の中で最大の面積を持つまちです。東部は日豊海岸国定公園の豊後水道に面し、日本有数のリアス式海岸地帯(海岸線の長さはなんと250km以上)が広がります。

 観光スポットは、鳴らすと願いが叶うという「幸せの鐘」で、リアス式海岸の浦エリアに3カ所あります。九州で一番初めに日の出が見られる最東端の「鶴御崎灯台」、空と海の境目が分からないほどに青の世界が広がる「空の公園」、里の駅として家族や恋人とゆっくり過ごせる憩いの場「たかひら展望公園」で、佐伯が誇るドライブコースの鉄板景勝地となっています。

 ジブリのファンの方に特にお奨めなのが、佐伯市に実在する『ととろ(轟)』という地名の地区です。ととろのバス停にはトトロやメイをおぶったサツキのパネルが置いてあり、ととろのバス停に行くまでの道中から作品の世界に浸ることができます。
 ととろバス停からは、渓流沿いに「トトロの森」と名付けられた小さな公園が造られていて、トトロに出てくるキャラクターの看板が立っています。山深い土地なので、トトロの世界を連想させるような風景が楽しめます。

 続いて、佐伯市のシンボルのひとつである絶景スポット「豊後二見ヶ浦」。
 海から突き出した夫婦岩を結ぶ大しめ縄は、長さ約65m、重さ約2t、最大直径約75cmで1994年にギネスブックにも紹介されました。
 大しめ縄は毎年12月第2日曜日に、地元の有志の手で架け替えが行われますが、そのしめ縄作業には、一般の人や観光客も参加できるようです。また、年末年始にはライトアップされ、日の出とは違う夜の情景を楽しむことができます。
 ちなみに、夫婦岩の間から出る日の出が最も美しいのは、3月初旬と10月中旬とのこと・・・今号での紹介はジャストミートであります(バンザイ)

 最後は、佐伯市が‘異彩’を放っていると紹介した根拠である「塩湯」です!! 「おんせん県おおいた」でありながら、ミネラルいっぱいの海水を沸かした、温泉ではないお風呂。全国的にも珍しく、湯船では海水の塩分で体が浮いてしまうほど。温水で楽しむ海水浴ともいえます! 目の前に広がる豊後水道の美しい景観と、ほてった顔を撫でていく潮風が格別なのです。

 実はこの佐伯市も、よい意味で「大痛県」ぶりを発揮しています。

 佐伯藩の城下町として栄えた江戸時代から「佐伯の殿様、浦でもつ」と言われるほど、黒潮の流れる豊後水道は、豊富な「海の幸」に恵まれていました。これを観光資源として観光客の誘致に力を入れているのですが、そのキャッチフレーズがなんと「世界一、佐伯寿司」!!
 「日本三代寿司処」といわれる小樽・清水・金沢を飛び越し、日本はもとより世界展開を視野に「大作戦」を実行しているわけです。

 あっ! 「大作戦」といえば、市民活動団体にもいました。
 その名は、愛Bリーグ加盟団体である『佐伯ごまだしうどん大作戦』。
 郷土料理「ごまだしうどん」をPRしながら、佐伯のまちを売り込む精鋭です。
 農林水産省「農山漁村の郷土料理百選」にも選定されているごまだしうどんは、焼いたエソ類などの魚の身に擂り潰したゴマ、醤油などを混ぜて作る、佐伯市独自の調味料を生かした逸品です。

 「大作戦」で連想できるのは、あの大人気映画「スパイ大作戦」が原作の「ミッション:インポッシブル」。
 『佐伯ごまだしうどん大作戦』のメンバーには、トム・クルーズ(筆者はドバ・クルーズと言われている(笑))となれるイケメンはいないが、彼等、彼女等にとっての次の「大作戦」となるミッションが行われます。佐伯市の多大なるご理解・ご協力のおかげで、平成28年11月19・20日に開催する≪2016西日本B‐1グランプリin佐伯(http://b-1gp.saiki.jp/)≫です!!

 菊薫る11月に開催する≪2016西日本B‐1グランプリin佐伯≫は、吉川英治氏の有名な句で、結婚式にもよく引用される「菊作り菊見る時は陰の人」がよく似合う。

 『佐伯ごまだしうどん大作戦』が展開する市民活動は菊作りと同じです。
 菊作りは、花が終わる初冬から始まり、土壌づくり、水やり、追肥、脇芽取り、害虫駆除など、1年中、手を抜けません。その丹精込めた労作業の連続があって、大輪の花を咲かせることができるのです。

 粘り強い地道な努力を積み重ね、光り輝こうとしている佐伯市にドライブしませんか?佐伯のまちづくり、まちおこしのために、佐伯市と一体となって必死に歯を食いしばり頑張っている陰の人『佐伯ごまだしうどん大作戦』の思いを体感しながら・・・・・


PS、佐伯市の読みは、一般的に地名・人名で使用されている通常の仮名表記の「さえき」ではなく、「さいき」です。人口75,000人弱の市ではありますが、【山椒は小粒でもぴりりと辛い】ですよね。
大分県佐伯市上浦の豊後二見ヶ浦のイメージ写真

大分県佐伯市上浦の豊後二見ヶ浦

今後の土橋の見聞予定地及びイベント出展予定

10月28日~11月5日 甲府ん!横丁はしご酒ウィーク(甲府市)
11月12、13日 発酵サミットinやまなし(甲府市)
11月19、20日 2016西日本B‐1グランプリ in 佐伯(大分県佐伯市)
11月26日 昇仙峡読売旅行ツアー(甲府市)
11月26日 千葉ロッテマリーンズ 井口資仁選手野球教室in甲府(甲府市)
11月27日 やまぼこ探検隊「日本一の渓谷美『昇仙峡』を知り尽くせ」(甲府市)
12月3、4日 B‐1グランプリスペシャルin東京・臨海副都心(お台場)
平成29年2月11、12日 2017東海・北陸B‐1グランプリin富士(静岡県富士市)

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

【土橋克己フェイスブック】
https://www.facebook.com/katsumi.dobashi
【甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊ホームページ】
http://www7b.biglobe.ne.jp/~torimotsu/
【甲府ん!路地横丁楽会フェイスブックページ】
https://www.facebook.com/kofunrojiykocho?fref=nf

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

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