COLUMN

土橋克己の「地方見聞録」

地域住民と旅行者が溶け合うひととき。甲府の春の祭りへお出かけください

 一年中、日本の各地で様々な『祭り』が催されております。『祭り』は地域コミュニティの基盤であり、人々の心のよりどころでもあります。
 『祭り』本来の意味は、「神様を祀り、感謝の意を捧げる行為」であり、『祭り』の語源は「まつらう」とされていますが、別説には「神霊の降臨を待つ」というのもあるようです。

 昔は、神事が政治に重用されるなど、庶民にも貴族の間でも『祭り』は荘厳な存在でした。しかし、時代が経つにつれて信仰感が薄れると、庶民が楽しむための娯楽的要素が強くなっていきます。現在では、宗教的意味を残しつつも、皆で楽しむイベント的要素の強いものとして認識されつつあり、神事系、習俗系、イベント系に分かれるものと思われます。

 今回は、筆者が愛する甲府市の『祭り』を紹介させていただきます。

 甲府市の春の祭りといえば! 日本最大のよろい武者行列「信玄公祭り」です。山梨県内では、武田信玄公の命日4月12日を中心に、その遺徳を偲ぶ様々な祭りが行われます。中でも、甲府市中心部を会場に行われるイベント系の祭り「信玄公祭り」は、「よろいを身にまとったサムライの人数」が1,061人を記録し、ギネス世界一となった壮大な祭りです。
 今年の開催は4月8、9、10日の3日間。9日(土)の夕方からは、メインの「甲州軍団出陣」が行われます。県内市町村や企業などから、戦国武者に扮した1,500人の軍勢が集結。「風林火山」の旗を掲げ、勇壮に駅前を練り歩く姿は圧巻です。

 毎年、著名人が務める信玄公にも注目が集まります。今年は俳優の陣内孝則さん。シリアスからコメディ、そしてトークと全てに優れた陣内さんがどのような信玄を演じるか楽しみです。
 さらに名将・武田信玄に率いられた武田勢は、風林火山の旗印のもと怒とうの進撃で、その勇猛ぶりを天下にうたわれましたが、最強武田軍の代表が「武田二十四将」と呼ばれる武将達であります。
 このうち、信玄の軍師・山本勘助役は、仮面ライダー轟鬼役でおなじみの川口真五さんが務めます。
 さらに、2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の真田信繁(幸村)の祖父・真田幸隆も二十四将の一人として登場します。

 燃えさかるかがり火のもと、勇猛果敢かつ華麗な一代戦国絵巻の中にタイムスリップしませんか?


 甲州軍団出陣の翌日、4月10日(日)には、神事系と習俗系が融合する祭り「天津司の舞(てんづしのまい)」が行われます。
 甲府市小瀬町にある天津司神社に古くから伝わる伝統芸能。日本最古の人形芝居ともいわれ、日本で初めて国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 神像を現した等身大の1人遣いの人形から、3人遣いの人形まで9体による古式豊かな舞が披露され、小瀬町の天津司神社から隣町の下鍛冶屋町の諏訪(鈴宮)神社までの田園の道を行進します。原初的祭りの風情が趣深く、神社では御船という幕囲いの中で神秘的な舞が奉納されます。
 お囃子楽譜や、舞の手順に関する書物は一切なく、900年以上もの間、口伝えで継承されてきました。
 舞そのものは非常に単純ですが、操る人形の背丈が1.5mと等身大なので、見ごたえは十分。ぜひ甲府、山梨いや日本の歴史に触れていただきたいと思います。

日本人は「祭り好き」だと言われてきました。
 『祭り』は本来、地域それぞれの風土と文化の中で育まれ、地域の生活に根付いたもので、その地に住まう方のためのものでした。しかし、華やかな神輿の行列や風流の形式を取り入れ、「見せる美しさ」を意識し始めたところから、『祭り』は地域の人のものだけでなく、地域外の人に見せる、見られる存在となりました。そして今、観光対象として重要な役割を果たしています。

 地域の人々と旅行者が溶け合い、同じ時間を共有する『祭り』は日本社会の原点であり、そこには先人が人から人へと代々受け継いできた大切な「地域の源」と「日本人の魂」があるのです。

 【日本の祭り】いいね~
のイメージ写真

今後の土橋の見聞予定地及びイベント出展予定

2月13、14日 愛媛県今治市(ABCまちおこしイベント×B-1グランプリ)
2月14、15日 香川県高松市(視察)
2月20、21日 静岡県富士市(吉原まるごとフェスタ2016×B-1グランプリ)
2月27日 神奈川県横浜市(講演)
3月5日 サッカーJリーグデビジョン1 ヴァンフォーレ甲府ホーム開幕戦出展
3月19日 三重県津市(第2回愛Bリーガー大運動会)

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

【土橋克己フェイスブック】
https://www.facebook.com/katsumi.dobashi
【甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊ホームページ】
http://www7b.biglobe.ne.jp/~torimotsu/
【甲府ん!路地横丁楽会フェイスブックページ】
https://www.facebook.com/kofunrojiykocho?fref=nf

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

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