COLUMN

土橋克己の「地方見聞録」

特別な人と日本一の夕日を!伝統料理「しおかつお」の歴史と滋味に触れる西伊豆の旅

今年も残すところあとわずかとなり、年末とか、暮れ、年の瀬という言葉を耳にする時期ですが、12月は「師走」ともいいますよね。

 師走の語源には色々な説があるようです。
 師とは、学校の先生、坊さん、師団の兵隊・・・・
 私が真っ先に思い浮かぶのは、市民活動の師匠「八戸せんべい汁研究所」の木村聡さんのこと。木村さんの場合は一年中走り回っておりますが!(汗)

 さて、年末年始には、大晦日に年越しそば、元旦から三が日の朝にお雑煮を食べる習慣があります。
 そのほかにも、大晦日の夕食や正月に、正月魚(年取り魚)といって、各地で一定の魚が用いられているのはご存知でしょうか?東日本の正月には塩鮭が欠かせないものとされ、西日本の塩鰤と好一対をなしています。お隣の長野県は、松本平から木曾川筋を境にして、その北東部では鮭を、南西部では鰤を用いているそうで、正月魚(年取り魚)にも境界線というものがあるのです。

 海無し県の私の地山梨県でも、昔はお正月前になるとスーパーに新巻鮭が吊るされましたし、私の両親の実家では縁側に新巻鮭を吊るしていた光景を幼心に覚えていますから、山梨県におきましては塩鮭が正月魚ではないでしょうか。
 詳しくは、愛Bリーグ顧問であり、日本の食の境界線の第一人者である野瀬泰申日本経済新聞社特別編集員の「食べ物新日本奇行(http://waga.nikkei.co.jp/play/kiko.aspx?i=MMWAh3000019022009)」をご覧ください。

 実は、私が数回訪れたことのあるまちの中に、正月魚の塩鮭、塩鰤の境界線が存在しない、良い意味でガラパゴスな地がございます。
 そこは、黄金崎や堂ヶ島で有名な静岡県の『西伊豆町』。
 日本一の夕日が眺められる場所としてもよく知られ、私も何度か行っておりますが、日没後の一時の景色は、言葉に表せない美しさであります。

 この、『西伊豆町』で、西伊豆にしかない伝統的な保存食品【しおかつお】を通し、伊豆半島全体を元気にするという、広壮な活動をしている市民活動団体が『西伊豆しおかつお研究会』であります。

 【しおかつお】とは、カツオを丸ごと塩に漬けこみ、乾燥させて作る、カツオの乾干し埋蔵品です。その歴史はとても古く、税金として奈良の都、平城京に送られたりしたのもカツオの埋蔵品だそうで、これがしおかつおの原型ともいわれています。文献によると、【しおかつお】が西伊豆の田子地区で保存食として作り続けられるようになったのは江戸時代だということです。

 『西伊豆町』では、航海安全と豊漁豊作及び子孫繁栄を祈願し、ワラで飾りを付けた【しおかつお】を飾ります。縁起の良い食べ物として、お正月の神棚に「正月魚(しょうがつよ)」という名前でお供えされる、『西伊豆町』における年越し魚です。

 この【しおかつお】という日本古来の古き良き風習を受け継いだ食文化は、日本を飛び出し海外でも評価され、10月には‘イタリア・ミラノ万博’に出展されました。その出展の何が凄いかと言いますと、日本館ではなくイタリア館のスローフードブース内で提供されたことです。

 筆者が、いつも食しているのが【しおかつお】の焼き身と、つゆは少な目で温泉玉子をのせて、なまり節・鰹節・ネギ、そして中央にほぐした【しおかつお】がトッピングされた、「西伊豆しおかつおうどん」です。
 食べると口の中に広がる【しおかつお】の風味が絶品なのです。

 その地で生まれた「郷土料理」でなく、永きにわたり代々受け継がれて確立されてきたものは、その地域の文化を象徴する「伝統料理」と言っても過言ではないでしょう。
 【しおかつお】についても、歴史的事象から『西伊豆町』の文化交流が深まり、それが「伝統料理」という形で確立され、『西伊豆町』の文化として受け継がれていっております。

 自らの地の良さを他者に認められて気付くことでは、シビックプライドは養えません。『西伊豆町』の【しおかつお】については、イタリアで評価される前に、評価すべきは私達日本人であります。西伊豆の皆さんにとっての生きる源【しおかつお】を食べに、また日本古来の古き良き風習に浸りに、『西伊豆町』までドライブに行きませんか?
 それには当然、特典もございます!

 お正月に初日の出を見ることも日本人の文化。しかし、1年で見る機会が多いのは間違いなく夕日です。夕日の美しさに感動し、心を磨きませんか?
『西伊豆町』は、そこに行かなくては確実に見ることも、聞くことも、口にすることも出来ない秘宝だらけです。
 さあ、『西伊豆町』までDrive! NIPPON

 それでは皆さま。最後までお読みいただき、ありがつお!!!



のイメージ写真

今後の土橋の見聞予定地

12月5日  東京都神田(愛Bリーグ評議員会)
1月10、11日 三重県津市(津ボートレース×B-1グランプリ)
1月30、31日 千葉方面(視察)
1月30、31日 千葉県香取市(B-1グランプリ公認イベント)
2月6、7日  新潟方面(視察)
2月13、14日 愛媛県今治市(ABCまちおこしイベント×B-1グランプリ)
2月20、21日 静岡県富士市(吉原まるごとフェスタ2016×B-1グランプリ)

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

【土橋克己フェイスブック】
https://www.facebook.com/katsumi.dobashi
【甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊ホームページ】
http://www7b.biglobe.ne.jp/~torimotsu/
【甲府ん!路地横丁楽会フェイスブックページ】
https://www.facebook.com/kofunrojiykocho?fref=nf

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

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