COLUMN

土橋克己の「地方見聞録」

ターゲットは地元住民。無償のセールスマンがまちを元気にする!

前回、「いよいよ甲府が登場」と告知させていただきましたが、9月号で大々的に山梨県と甲府市を取り上げていただきましたので、メインディッシュはお後がよろしいですから?
今月は、私達、愛Bリーガーのご当地グルメを通じたまちおこし・地域おこしについてご紹介いたします。

昨今、地方都市は観光で戦うしかない、と言われています。
そこで必ず出てくるのが、「観光客は行った先で何を求めているのか?」という議論です。
しかし、この視点で物事を進めますと、間違いなく食資源では地産地消にこだわった「開発ご当地グルメ」に走り、地元住民が食べもしない料理を〝ご当地グルメ〟として登場させてしまうのです。

この行為については私自身、思うところがありまして、もし現代に遠山の金さんがいればこのように裁かれるのではないでしょうか!!
「そこに住まう民が食べぬものを来訪者に食わせるとは、ふてえ了見だと・・・」

私達、愛Bリーガーは、自分達が日頃から食べている料理は何かという、「地域の宝を掘り起こす」ことから創めました。ターゲットである観光客のことより、自らが自慢できる一品を探し出したわけです。ですから企業の商品開発ではダメでしょうね。失敗の典型、ターゲットを見ていないのですから(笑)

私は、そのまちで自慢できる1品探しが1番重要だと思っています。
地元で長年愛されている料理であれば、必ずおいしい。何故なら、おいしくなければ自然と淘汰されてしまうからです。そして何より、他にはない、「ご当地」というキーワードが浮かび上がってきます。
当然、そこには歴史や個々の愛着、料理のストーリーがあるので、まちを売りこみやすい、セールスしやすい、という最大の武器が備わります。
武器が備われば、自らが料理したり、他の地域に自慢したりする。
つまり普段、何気なく食べているものが、実は最高に価値のある郷土の宝だということに気付いてもらうことによって、住民1人ひとりがまちを自慢するセールスマンに変わる。これこそ、絶大な効果を持つまちおこし、地域おこしではありませんか?
ですからターゲットは観光客ではなく、地元住民であるべきなのです。

もちろん、道は平たんではありません。
私も、甲府の秘宝「鳥もつ煮」を通じて、まちを売ろうと活動を創めた当初は、「鳥もつ煮なんかで勝負できるか」、「鳥もつ煮なんかPRするな、恥ずかしい」と非常にありがたい(100%嫌味)お言葉を頂戴しました。(笑)
しかし、この言葉がナニクソ魂に火をつけ、己のプロモーション先が徹底的に甲府市民とその周辺住民という考えになったのです。やはりありがたいお言葉でした。(一転して拝礼)

また、前号で紹介しました、私達愛Bリーガーの年1回の品評会の場「B-1グランプリ」についても触れたいと思います。
10月3、4日、日本唯一の市民革命中のまち・青森県十和田市で開催された今年の大会には、人口たった6万4千人弱の十和田市に、33万4千人もの人々が詰めかけました。来場者だけみても大成功に終わったと思われます。

ちなみに私は、相当誤解されていますが、各種イベント開催の偏執者ではありません。
1日や2日、一過性のお客様が来ることによる効果というのは果たしてどの程度のものかと感じていますし、終わってしまえば、兵どもが夢の跡。実際、イベント開催は日常的なまちの盛り上がりに繋がっているのか?という疑問を昔から感じています。

しかし、B-1グランプリは違うと断言できます。
十和田大会を支えたのは有償のアルバイトではなく、全てがボランティア。その数はなんと十和田市民の8.5%以上にあたる延べ5,530人です。
大半は、小学生、中学生、高校生でした。
これからの十和田市を築き上げていく年代が、身をもってイベントを支え、盛り上げたことは、今後のまちづくりにも大いに役立っていくと確信しています。

そして、翌日の学校をB-1休暇にした、十和田市、青森県教育委員会にも「アッパレ!」をあげさせてください。
「退路は何事も無く…」が流行語大賞の我々の業界では、考えられない大英断です!!!

十和田大会を目の当たりにして、自らが情けなく感じてきました。最近では両手をダラ~とさせファイティングポーズを忘れていたおっさんは、もう一度、両手を挙げてこぶしを握り、ファイティングポーズをとろうと思います!!!
日本一のまちおこしイベントを、愛する甲府の地で開催するために・・・・・
のイメージ写真

今後の土橋の見聞予定地

10月15日 千葉県勝浦市(講演)
10月17日 山形市(サッカーJ1リーグ出展)
10月25日 長崎県対馬市(対馬国境花火大会×B-1グランプリ)
10月31日、11月1日 群馬県太田市(おおた街なかジャズフェスタ×B-1グランプリ)
11月7日 千葉県勝浦市(2015「かつうら魅力市」×B-1グランプリ)
11月18日 山形県酒田市(講演)
11月24日 福島市(講演)

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

【土橋克己フェイスブック】
https://www.facebook.com/katsumi.dobashi
【甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊ホームページ】
http://www7b.biglobe.ne.jp/~torimotsu/
【甲府ん!路地横丁楽会フェイスブックページ】
https://www.facebook.com/kofunrojiykocho?fref=nf

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土橋克己/山梨県甲府市役所職員

1973年生まれ、甲府市出身。中央大学商学部(硬式野球部)卒業。甲府市役所に勤務する傍ら2008年、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」結成。10年、ご当地グルメによるまちおこしの祭典「B-1グランプリin厚木」で最高賞のゴールドグランプリ獲得。11年、NPO法人こうふ元気エージェンシー設立。2014年、「甲府ん!路地横丁楽会」を立ち上げ、甲府市中心街の路地―横丁文化の魅力を発信する活動に取り組む。

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